ズボンの下の激情?

先日、


ところで、下着という意味でパンツというのは当然和製英語だろうと思っていた。しかし、米語では駄目だけれど、英国では下着のことをpantsといっても通じるみたい。underpantsの略?
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160125/1453739927
と書いた。
それで、「男性用下着についてひとこと言いたい」というエントリーがあるのを思い出した*1。曰く、「ボクサーパンツはボクサーがはいてるパンツじゃない」。読んでいて気づいたこと。amazon.co.jpカルヴァン・クラインの「ボクサーパンツ」へのリンクが貼られているのだけど、それ、英語ではCotton Classic Boxer Briefとなっている。それはともかくとして、「リングでボクサーがはいてるトランクスってもっとゆったりしてるし、もうちょっと長いデザインになってますよね?」
手許にある英和辞典(電子辞書だけど)を見ると、boxerには「(ボクサーのはくような)トランクスという意味があると出ている。つまり、「リングでボクサーがはいてるトランクス」。
英語版Wikipediaの”Undergarment”という項目には女性用・男性用を含めた下着の一覧表が載っている*2。それで、”Boxer briefs”*3、”Boxer shorts”*4という項目がある。Wikipediaにおいて、”Boxer briefs”に対応している日本語は「ボクサーブリーフ」*5、”Boxer shorts”に対応するのは「トランクス」*6。ややっこしいのは、boxer briefsとかboxerbriefsというのは米国の言い方で、英国や濠太剌利ではtrunksということだ。日本語の「トランクス」の語源はよくわからないのだが、裾が膝上くらいまである超ロー・レグの男性用水着をtrunksというので*7、そこから来たのかも知れない。
何故「ボクサー・ブリーフ」なのか。ゆるゆるではなくぴっちりしているので「ブリーフ」。「ボクサー」と同様にロー・レグなので、「ボクサー・ブリーフ」。因みに、briefsだけど、(女性用の)pantiesの一部を指すこともある。臍下まであって、後ろをフルにカヴァーするような露出度の低いパンティはbriefsと呼ばれる*8
さて、

ちなみに、男の下着姿を見る機会ってそんなに多くはないけど、アダルトビデオの男優はボクサーパンツもしくはビキニパンツを着用していることが多いですね。昔は、村西とおるが白ブリーフを着用していたのが有名ですが、最近では吉村卓ぐらいですね。日本におけるブリーフ人気が低下したきっかけは、1981年の深川通り魔殺人事件で、取り押さえられた犯人がなぜか下半身はブリーフ一枚の姿になっていて、その異様なインパクトがトランクスの普及を促進した、という珍説も一部でささやかれています。
川俣軍司*9なの?
Wikipediaには勿論川俣軍司の話も登場するのだけど、サーフィンとの関係についての記述が面白い;

日本では1970年代中頃より、当時はマイナースポーツであったサーフィンが日本で人気化し始めた。サーフィンの適地となる海岸は遊泳禁止地区が多く、脱衣所も整備されていなかったことから浜辺や駐車場で着替えを行うことを余儀なくされたことで、人前で下着姿を露出することが多くなり、若いサーファーは下着と見えにくいトランクスを着用する若いサーファーが増えていた。1978年にサザンオールスターズがデビューすると、曲のヒットと共に神奈川県湘南地区の文化が全国化し、サーフィンブームが起こり、サーフィンを行う若者層の間でトランクスを着用する人口が増え始めた。他に、当時の思春期男子が悩まされていた皮膚病(インキン)防止にトランクスが良いとの風評が出てトランクスの普及が始まった。
〈妊活〉*10中の夫婦で、夫の方が精子の生産を促すためにトラクスを穿かせられるというのはよく聞く話ではあるけど。
ところで、タイトルは上野千鶴子先生の『スカートの下の劇場』*11のパクリ。
スカートの下の劇場 (河出文庫)

スカートの下の劇場 (河出文庫)

See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060312/1142190612 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080314/1205471074 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141212/1418359203
さらに序でに、


岡本拓「男子は知らない?スカートを履き忘れて外出した女子が多かった」http://www.huffingtonpost.jp/sirabee/go-out-without-skirts_b_9074108.html