川崎は川崎で

『読売新聞』の記事;


アフタヌーンショー司会、川崎敬三さん死去
2015年11月24日 20時21分


 テレビのワイドショーの司会で親しまれた俳優の川崎敬三(かわさき・けいぞう、本名・陶山恵司=すやま・やすじ)さんが7月21日、川崎市内の病院で死去していたことが24日、分かった。

 82歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は妻、節子さん。

 川崎市出身。1954年、大映に入社し、映画デビュー。気が弱く頼りない男性役を多く演じた。テレビでも江利チエミ主演の「サザエさん」のマスオ役で人気を集めた。その後、テレビ朝日系ワイドショー「アフタヌーンショー」の司会を担当した。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20151124-OYT1T50140.html

スポニチ』の記事;

川崎敬三さん 7月に亡くなっていた「アフタヌーンショー」司会で人気


 テレビのワイドショー司会で親しまれた俳優の川崎敬三(かわさき・けいぞう、本名陶山恵司=すやま・やすじ)さんが7月21日、川崎市内の病院で死去していたことが24日、分かった。82歳。神奈川県川崎市出身。

 1954年(昭29)、大映映画「こんな奥様見たことない」でデビュー。二枚目スターとして人気を博し、山本富士子若尾文子など人気女優の相手役を務めた。60年代から70年代にかけては喜劇映画に出演。テレビでも江利チエミさん主演の「サザエさん」でマスオ役を演じた。

 74年から現在のテレビ朝日系のワイドショー「アフタヌーンショー」の司会を務め、81年には漫才コンビザ・ぼんち」が歌った「恋のぼんちシート」の中で、「そぉなんですよ、川崎さん」など同番組のリポーターだった山本耕一とのやりとりがコミカルに取り上げられた。

 85年に「アフタヌーンショー」が打ち切りとなり、徐々に活動を縮小。90年にフジテレビ「世にも奇妙な物語」などに出演以降は、芸能活動をほとんどしていなかった。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/11/24/kiji/K20151124011568930.html

川崎市」で生まれたから、「川崎敬三」という藝名だったの? 川崎で生まれ、川崎で死ぬ。それにしても、自らの晩年というか、病気や死をマスコミに一切覚らせなかったのは お見事というか、元「ワイドショー」司会者というゴシップのプロとしては、甚だアイロニカルなことだといえる。そういえば、『アフタヌーンショー』のレギュラーだった梨元勝*1ばばこういちも2010年に亡くなっているのだった*2。『アフタヌーンショー』のレポーターだったこともある伊丹十三*3も既に故人。
「俳優」としての川崎敬三を巡っては、1975年のNHKのドラマ(松本清張原作の)『中央流沙』をマークしておこう。
中央流砂 [DVD]

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