沈彬*1「像香港那様控煙、我們還差幾歩?」(『東方早報』2015年6月18日)という記事で、元中国中央電視台キャスターで香港の鳳凰衛視のキャスターである馬斌*2が煙草密輸の罪のために香港の法廷で、禁固1か月執行猶予12か月及び罰金5500香港ドルの判決を受けたことを知る。馬斌が中国内地から香港に密輸したと認定された煙草は2カートンである*3。香港の「応課税品条例」によると、香港に入国する人が免税で持ち込める煙草は19本まで。つまり、未開封の煙草1箱(20本入り)は持ち込めないことになるので、香港に行く人は要注意。香港は煙草に対する重税政策を実施しており、赤いマルボロ1箱は米ドル換算で中国内地では2.45なのに対して、香港では6.44。2倍以上の差があるので、内地からの密輸のインセンティヴはかなり高くなっている。
日本に対する煙草密輸のインセンティヴも増税(煙草の値上げ)と円安によって上がっている筈だけど、日本の税関も煙草に対して今後厳しくなってくるのでは?
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120607/1339002529 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141023/1414037159 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141105/1415118770
*2:See eg. http://baike.baidu.com/subview/153548/6589298.htm
*3:「前央視主播馬斌渉走私香煙判緩刑1年罰款5千元」(http://media.people.com.cn/BIG5/n/2015/0617/c40606-27167442.html)によると、40本。