新たな殺人未遂

承前*1

老女殺しの名古屋大学女子学生、高校時代に男子同級生だけでなく、中学時代の女子同級生にもタリウムを盛っていたことが発覚。
時事通信の記事;


タリウム混入で再逮捕=名大生、2人に飲ませ「観察」―殺人未遂容疑・愛知県警など
時事通信社 2015年5月15日 19時53分 (2015年5月15日 23時59分 更新)

 名古屋市で昨年12月、77歳女性が殺害された事件で逮捕された名古屋大の女子学生(19)について、愛知、宮城両県警は15日、高校在学中に同学年の男女2人に毒性の強い劇物タリウムを摂取させたとして、殺人未遂容疑で再逮捕した。女子学生は容疑を認め、「この2人でなくてもよかった。タリウムを飲ませて観察したかった」という趣旨の供述をしているという。
 両県警は、女子学生に薬物の知識があったことから、死亡する可能性があると認識していたと判断。タリウムを飲ませた状況などを捜査する。
 逮捕容疑は2012年5月27日〜6月上旬、同じ中学出身の女性(19)と、高校で同級生の男性(19)のそれぞれの飲み物に硫酸タリウムを混ぜて飲ませ、中毒にさせた疑い。
 愛知県警捜査1課などによると、男性は末梢(まっしょう)神経障害となって視力も著しく低下し、タリウムが原因と診断された。13年2月に宮城県警が被害届を受理し、捜査していた。女性は手足の痛みや脱毛の症状が出た。当時は中毒と分からず、女子学生の供述から被害が判明した。
 硫酸タリウムは東北地方の薬局から女子学生本人が購入した。
 女子学生らが通った宮城県内の私立高によると、男性は入院した後に復学したが、視力が正常に戻らず、14年3月に特別支援学校に転校した。
 女子学生は昨年12月、自宅アパートで知人の森外茂子さん=当時(77)=を手おので殴るなどして殺害したとして、1月に逮捕された。 
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150515/Jiji_20150515X940.html

また、彼女の高校時代、宮城県の警察は父親の通報を通じて、彼女の「薬物」趣味を既に把握していた。
『毎日』の記事;

名大生再逮捕:「親のカードで薬購入」 父、警察に相談
毎日新聞 2015年05月16日 07時00分(最終更新 05月16日 12時07分)


 同級生ら2人に劇薬タリウムを飲ませたとして15日、殺人未遂容疑で再逮捕された名古屋大の女子学生(19)の父親が事件直前、宮城県内の警察署に「娘が親のクレジットカードで変な薬を買っている」などと相談していたことが捜査関係者への取材で分かった。この後、同級生は体調を崩し、別の警察署に被害届を出したが、両署で情報が共有されていなかった。

 捜査関係者などによると、女子学生の父は2012年5月中旬、当時高校2年だった女子学生を連れて警察署を訪問。複数の薬びんを持参し、親のカードで勝手に薬を買っていることや非行についての相談をした。女子学生は署員に「調合して実験するため」などと説明。署員は危険な取り扱いをしないよう指導したという。

 愛知、宮城両県警合同捜査本部によると、中学の同級生の女性(19)は5月27日ごろに、高校の同級生の男性(19)は同28日ごろから6月上旬にかけて、女子学生にタリウムを飲まされたとされる。男性は体調を崩して入院。検査で薬物中毒と判明し、13年2月に別の署に被害届を出した。

 被害届を受けた署は、高校の教員らに事情を聴いたり、校内の薬品を調べたりしたが、同じクラスにいた女子学生に事情聴取などはしなかった。一部の高校関係者は、女子学生の父が警察に相談していることを把握していたが、男性の薬物中毒と関連づけていなかったという。

 捜査関係者によると、女子学生が親のカードで買ったとされる薬の中にタリウムは入っていなかった。ただ、女子学生が薬物に強い関心を示していたことが判明していたのに、関係者の間で情報は共有されなかった。

 宮城県警幹部は「当時の相談対応については保護者も納得し、娘への監督を約束していた。当時はできる限りの対応をした」と話している。【大野友嘉子、本橋敦子】
http://mainichi.jp/select/news/20150516k0000m040135000c.html