野坂が悪い(笑)

伊勢崎馨「佐村河内を売り出したのは五木寛之だった!作家タブーで封印された新事実」http://lite-ra.com/2014/12/post-712.html *1


佐村河内守*2のブレイクに五木ひろしもとい五木寛之*3が大きな役割を果たしていたという指摘。まあ五木寛之佐村河内守(実は新垣隆)の曲に感動してしまった幾万の大衆のひとりにすぎなかったということでしょう。〈晩節を汚す〉という話ならありふれている。ただ、よくありそうな、美女や美少年の色香に迷って、という通俗的なわかりやすさはないわけだが。それにしても、ジャズや演歌についてならともかく、クラシック系について五木が何か言っても(俺なら)全然信じないぞ。佐村河内守五木寛之とのコネを自らのアポなし営業で獲得したということだけど、これは多くの人にとって、励みになるのではないだろうか。営業は佐村河内に学べ! ブラック/ホワイトを問わず、多くの企業から講演依頼が来るのでは?
五木寛之の作家としての全盛期だった1970年代には、偽善の五木に対して偽悪の野坂昭如というのがいて、五木寛之が何か言えば野坂(或いはそのファン)が混ぜっ返して、それでバランスが取れていたということがある。80年代だと、五木寛之の天敵はタモリだった。五木の暴走は、自らの耄碌のほかには、そのようなバランスの喪失によるといえるだろう。