教育の成果

3月4日付けの『ビジネスジャーナル』の記事;


指原莉乃、日々の脅迫被害を告白「1日100件『死ね』」、握手会でも「芸能界やめろ」

 昨年5月から女性アイドルグループ・アリス十番立花あんなが9カ月もの間、ブログ上で「第二の酒鬼薔薇」を名乗る人物から殺害予告を受けていた事件で、2月、33歳の男性が脅迫の疑いで逮捕された。

 この事件について、女性アイドルグループ・AKB48姉妹グループHKT48指原莉乃は、3月4日0:35〜放送のテレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、自身も同じアイドルとして日頃からさまざまな脅迫や嫌がらせを受けている事実や、そのことに対する考え方を明かした。

 まず指原は、「私自身もありえる話ですし、実際にそういう話が来ているという話も聞いたこともある」と切り出し、立花がブログ上に「32害459(さつがいよこく) 7日後に会いに行きます」「特注包丁でザクザク切り刻んであげるよ」などと書き込まれていたことを受け、「(昨年5月に)一番最初にそれ(=書き込み)が出てから逮捕されるまで、長いじゃないですか。すごい毎日怖いだろうなって」と立花の気持ちを察した。 

 そして、自身のTwitterなどに「『死ね』というコメントはよく寄せられるが、『殺す』はない」という指原は、「Twitterとかで『死ね』って言われません?」と共演するお笑いタレント・松本人志ダウンタウン)に質問。松本が「ない」と答えると、指原は驚いた様子で「えっ? 『死ね』になんにも思わない。私、1日100件は言われていると思う」と告白し、共演者たちを驚かせた。

 さらに指原は、過去に元交際相手が指原との交際を週刊誌上で告白し波紋を呼んだ自身のスキャンダルについても触れ、「スキャンダルとかあったんで、いつ殺されてもいいと思っている。ファンの方はやっぱりショックじゃないですか。だからノースキャンダルで殺されるのはいやだけど、1.5スキャンダルくらいだから」と覚悟を語った。

 加えて、AKB48メンバーとファンとの交流の場として知られる握手会でも、指原はファンから「芸能界やめろ」などと言われることもあると告白。しかし、「でもその人は握手はしてくるんで、私のこと好きなんだと思う」と前向きにとらえている様子をみせた。 

 このほかにも番組内では、松本が「ファンは好きなアイドルのスキャンダル報道が出た場合、アイドルに対してではなく、報じたメディアに怒るべき」との見解を示すと、指原は「でも、そういうファンの方もいますし、その子自身の幸せを願ってそういうことを言うファンもいれば、本当に好きで『どうして裏切ったんだ』(というファンもいる)。まあ、実際にお金を使ってくれてますんで」と、ファンの複雑な心境に理解を示すシーンも見られた。

 一連の指原のコメントからは、日頃から数多くの批判やバッシングを受ける人気アイドルゆえの苦悩や、アイドルとファンとの複雑な関係がうかがえる。
(文=編集部)
http://biz-journal.jp/2014/03/post_4295.html

さすが〈丸坊主〉のAKB! その覚悟が佐村河内守*1などとは全然違う。やはり洗脳もとい教育の成果だろうか。しかし、「スキャンダルとかあったんで、いつ殺されてもいいと思っている」というのは気魄がありすぎて、(AKB48は)「僕の人生に必要ありません」(山下達郎*2と思っている人を一歩或いは二歩退かせてしまう力を持っている。いくらAKBだからといって、「スキャンダル」くらいで「殺されてもいい」わけはない。もしそうだとしたら、世の中、既に何度も死んでいるゾンビが溢れていることになるじゃないか。小沢一郎然り、橋下徹然り、また舛添要一も然り!
さて、「偽ベートーベン」だが、「テレビマンA氏」って誰なんだよ? NHKによる「検証」では正体は明かされたの?

「知らなかったことにして!」佐村河内守氏“仕掛け人”テレビマンとの共犯関係が暴露される?



実際には作曲していなかったことが発覚した作曲家・佐村河内守氏の騒動で、同氏を番組で取り上げたテレビマンA氏が周囲に「俺は何も知らなかったことにしてほしい」と口止め工作をしていたことが分かった。

 A氏は佐村河内氏とは長い付き合いで、ある番組で取り上げられた際は「俺がコーディネーターとして仕掛けた」と周囲に自慢していたほどだが、一方で「佐村河内は、実際には耳が聞こえる」という話を関係者らに漏らしたことがあったという。

 話を聞いたというテレビディレクターによると「一緒にクラブに飲みに行ったときも、Aさんは酔うとホステスにその話を自慢していた」という。しかし、ゴーストライターの告白により、佐村河内氏の虚像は崩壊。佐村河内氏自身も謝罪文で「3年前から耳が聞こえるようになっていた」と聴力の回復を認めてしまった。A氏が番組で取り上げたのは、まさにその回復後とあって、現在はマスコミや業界関係者への対応に追われる身になってしまっているという。

 もともと佐村河内氏の聴力については、以前から「本当は耳が聞こえるのではないか」という疑惑が多数噴出しており、中には疑いを持った記者が取材を途中で取りやめたことすらあったほど。A氏がそれに気付かず密着番組を作るのは不自然であり、前出のテレビディレクターの話が事実であれば、A氏はまさにウソの“共犯者”ということになる。

「もっとも、Aさんがすべてを仕切っていたようには見えないので、共犯者はほかにもいると思うんですが、まさかバレるとは思わなかったのか、震えた声で電話してきて『俺は何も知らなかった』と言うんですよ。私が『いや、本当は聞こえてるって、Aさんは言っていたじゃないですか』と返すと『知らなかったことにしてほしい』と頼まれました」(同)

 ディレクターは、A氏に「佐村河内さん本人と連絡は取っているのか?」と聞くと「電話にも出てもらえない」と答えたというが、もし佐村河内氏が後に予定しているという謝罪会見でA氏との共犯関係まで漏らしてしまえば、大問題に発展することは間違いない。

 A氏が真実を隠してまで番組に携わったことについて、同ディレクターは「少し前まで『これがもっと当たれば、映像のシリーズ化だけで食っていける』と、まるで金ヅルでもつかんだかのように話していましたし、『ほかにも障害者の音楽家をそろえて、超人オーケストラとかやったらビッグビジネスになる』なんて言っていましたから、金のためだったのでは」と話す。

「ただ、本人はホステスに自慢してしまうほど口が軽い人物なので、おそらくどれだけの人に真実を漏らしたか本人も分かっていないでしょうね」(同)

 この問題では放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会が動いており、これまで佐村河内氏を取り上げた番組について討議を開始する意向を示している。A氏がその追及を受けるとなれば、皮肉にもその口の軽さから、また新たな真相が明かされる可能性もある。いずれにせよ、佐村河内氏ひとりの問題では終わらなくなってきた。
(文=鈴木雅久
http://www.cyzo.com/2014/02/post_16172.html

ところで、〈佐村河内守偽ベートーベン事件〉で不思議なことは、聾ということが重要な要素としてあるのに、実際の聾者の意見が(少なくとも俺には)表面化していないことだ。「佐村河内守 会見は快感だった!?「演技性人格障害」と香山リカ」という『女性自身』の記事*3の後半に「手話」のことが言及されている;

気になったのが、会見の最後で佐村河内氏が行った手話だ。いったい何を伝えていたのだろうか。手話がわかる聴覚障害者や支援スタッフに見てもらったところ、彼はこんな内容を示していたという。

「私の名前は、佐村河内守です。このたび、私の言ったことは悪かったです。日本中のみなさんにお詫びします。本当に……」と頭を下げた佐村河内氏。前出の聴覚障害者支援スタッフはこう語る。

「かなり下手な手話でしたね。慣れていない、ぎこちない手話だと感じました。この日のために練習した? そうかもしれません」

聴覚障害者支援スタッフ」ではなく、聾者はどう思っているのか。これと関連して、この事件のメディアの扱いでは、聾者=障碍者というのがほぼ自明な前提となっている。つまり、聾という事態は医学的問題、さらにそこから派生する社会福祉的問題に還元されているのだ。しかし、1990年代から顕在化してきたDeaf Culture(聾文化)という問題設定では、聾者は自らを障碍者ではなく、「手話」*4という少数言語を使用する独自の文化とコミュニティを持ったマイノリティとしてアイデンティファイする傾向が強かった筈だ。そうしたことが一切抑圧されているような感じがする。
Deaf Cultureについては、『現代思想臨時増刊』(総特集=ろう文化)(1996)をマークしておく。また、「手話」については、(例えば)米川明彦『手話ということば』、オリヴァー・サックス『手話の世界へ』、斎藤道雄『もうひとつの手話』、白井恭弘『ことばの力学』(第5章「手話という言語」)。
現代思想1996年4月臨時増刊号 総特集=ろう文化

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手話ということば もう一つの日本の言語 (PHP新書)

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手話の世界へ (サックス・コレクション)

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もうひとつの手話?ろう者の豊かな世界

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ことばの力学――応用言語学への招待 (岩波新書)

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