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http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131104/1383576235に対して、


nessko*1 2013/11/05 10:02
笙野頼子だと「シュルレアリスム」といった印象になりますが、村上春樹の場合は宇治拾遺物語読むようにすうっと読めてしまいますね。
中国語圏での村上春樹の受容のされ方には興味があります。そして、日本でも、村上春樹が大ブレイクしたのは「ノルウェイの森」になるのではないでしょうか。既に人気作家だったとはいえ、あそこまで大ヒットになったのは初めてだったんじゃなかったかしら。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131104/1383576235#c1383613363
笙野頼子*2は『二百回忌』と『タイムスリップ・コンビナ−ト』くらいしか読んでいないので何ともいえないのですが、村上春樹の場合、「すうっと読めてしま」うというのはその通りですね。
「すうっと読め」るにも拘わらず〈変な話〉ではあるわけですけど。あと、村上春樹はメタ小説的な仕掛けを使わないので、その語られた物語を物語としてベタに享受できるということがあると思います。
二百回忌 (新潮文庫)

二百回忌 (新潮文庫)

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)


中国で1990年というけっこう早い段階で村上春樹の『ノルウェイの森』が受容された背景としては、民主化運動とその挫折(天安門事件)ということが先ずあるだろうと思います。「中国語圏での村上春樹の受容のされ方」については、例えば藤井省三先生の研究があると思うのですけど*3、菊地夏也「東アジアで人気 村上春樹の"小確幸"」も*4


さて、ここ数週間、実は詐病ということが気にかかって、色々と空想している。所謂気違いを装うにはどうすればいいのかとか、国際詐病コンテストとか。