取り敢えず「中核」は来ない

NHKの報道*1


中国 原発施設建設で大規模な反対デモ
7月12日 20時38分


12日、中国南部の広東省原発関連施設の建設に反対する1000人余りの市民が参加した異例の大規模な抗議デモが行われました。
中国で広がる原発への不安と、住民不在で計画を進める地元当局への反発が背景にあるとみられます。

これは中国南部の広東省江門市で、核燃料の加工施設の建設計画に反対する1000人余りの市民が市政府の庁舎前に集まり、横断幕を掲げたり、「核施設反対」などとシュプレヒコールを上げたりしたもので、抗議デモに参加した市民と警戒に当たる警察とのにらみ合いは午後まで続きました。
この施設は、中国の国有企業が市の中心部から30キロ離れた工業団地に建設する予定で、市民の多くは市が今月3日に発表して初めて計画を知ったということで、デモの参加者は「周辺の環境だけでなく、後の世代にも大きな影響が出るので反対だ」と話していました。
国策として原発の建設を進める中国で、今回のような大規模なデモは極めて異例で、中国で広がりつつある原発の安全性への不安に加えて、住民不在で計画を進めてきた地元当局への強い反発が背景にあるとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130712/k10013012521000.html

さらに、

中国の核燃料施設 反対デモで中止
7月13日 16時4分


中国南部の広東省で、原子力発電所に関連する施設の建設が計画されていましたが、反対デモが起きたことを受けて、地元政府は建設を見送るという異例の決定をし、中国の原発政策に影響が出る可能性もあります。

この施設は核燃料を加工するためのもので、中国の原発事業に深く関わる国有企業が、広東省江門市の郊外で建設することを計画していました。
しかし、市民は「事故が起きれば放射性物質による汚染のおそれがある」として強く反発し、12日、1000人以上が反対デモを起こして江門市政府の庁舎前に集まり、警察とにらみ合う事態となりました。
これを受けて、建設予定地の地元政府は、13日朝、「住民から反対意見が多く寄せられたので、それを尊重し、計画の申請を許可しない」と発表し、建設を見送るという異例の決定をしました。
中国政府は原発の整備を積極的に進めていますが、今回、計画を中止したのは、反対デモが広がることに神経をとがらせていることの表れとみられ、原発政策全体に影響が出る可能性もあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130713/k10013024091000.html

中国の報道だと、例えば、


新華網「広東江門核燃料項目因群衆反対不予立項」http://news.qq.com/a/20130713/003434.htm
財新網「江門鶴山宣布中止引進核燃料項目」http://finance.ifeng.com/a/20130713/10160150_0.shtml


因みに、タイトルにある「中核」は「中国の原発事業に深く関わる国有企業」(「中核集団」)のことであり、日本の新左翼党派とは無関係である。
江門*2については、過去に一度だけ言及していた*3