兵庫侵略?

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130418/1366242886


2008年に全くおふざけで、橋下徹兵庫県侵略(のフィクション)を書いたことがあったのだった;


橋下徹大阪府知事大阪府職員を自衛隊体験入隊させることを検討している云々ということが問題になっている。最初、これはリストラ目的の嫌がらせのための草むしりと同様かと思ったのだ。しかし、考え直した。大阪府は極度の財政難に悩んでいるという。しかし、財政難はいくら公共事業を切り捨てても、多少の緩和はあっても解消されることはないだろう。財政難が解消するには、景気がよくなるしかない。金持ちや景気のいい企業が増えれば収入(税金)も増えるのだ。このためには産業を振興しなければならいということになるのだが、実はそうではない解決法がある。つまり、軍事的解決である。関西で金持ちが住んでいるところといえば芦屋である。しかし、芦屋は兵庫県だ。芦屋を大阪府特殊部隊が制圧し、大阪府に併合してしまう。自衛隊体験入隊の目的は多分この芦屋併合計画のための軍事訓練だろう。勿論、礼儀を身に着けさせるとか根性を叩きなおすというのはマヌーヴァーであろう。因みに、芦屋は元々摂津国に属していたので、侵略だという批判が上がっても、歴史的な正統化は可能だということになる。あと、侵攻のターゲットとして狙われているのは甲子園のある西宮と宝塚か。

以上はたんなる妄想なので、証拠は全くありません。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080623/1214242989

橋下徹というか「維新の会」ってほんとうに兵庫併合(「阪兵併合」)を目論んでいるんだね。ただ本気で侵略するんだったら、そのやり方は拙速すぎるともいえる。だから、伊丹や宝塚の市長選で負けるんだよ*1
さてそこに引用されている「維新の会政調会長が唐突に提唱した“阪兵併合”に兵庫県で反発が拡大している本当の理由」という文章*2は興味深い。「兵庫県」誕生の経緯とか、かつて「大大阪」という観念が存在していたこととか。
「維新の会」の目論見について文化論的なコメントを行うと、それは(特に関東と対比した場合の)関西の重要な地域的特性を決定的に損ねてしまうのではないかということだ。以前引用した*3四方田犬彦氏の文章を再び提示してみる;

話はいささか大袈裟になるが、そもそも関西という土地は、都市どうしの独立性が強く、東京からみて簡単に関西と一括りにしてすむというものではない。大阪は大阪、神戸は神戸、京都は京都と、それぞれの都市は、人柄も言葉も街角の雰囲気も異なっていて、多元的かつ複合的な文化圏を形作っている。これは千葉や埼玉がいっせいに東京のほうを向いていて、都市のもつエスニシティの抑圧に甘んじているのとは対照的であるように思われる。それぞれの都市が固有の文学者を抱えていることはいうまでもない。織田作之助が大阪の作家であるように、稲垣足穂は神戸、生田耕作は京都の文学者であって、これがもし別の都市に生を享けていたならば、彼らは現在われわれが知っているような形では作品を遺さなかったであろう。こうした文化のあり方は、わたしにはフランスではなく、むしろイタリアを強く思い出させる。フランスがパリを除けばあとはすべて田舎という中央集権主義を、歴史的に育んできたのに対し、イタリアは徹底して中心をもたない社会を築きあげてきたのだった。(後略)(「須賀敦子、文体とその背景」『文藝別冊 追悼特集 須賀敦子河出書房新社、1998、p.180)
須賀敦子―霧のむこうに (KAWADE夢ムック)

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少なくとも、その目論見が成功するようなことがあれば、〈阪神間〉という曖昧な領域は消えてしまうことになる。そういえば、神戸女学院ガールが関西学院ボーイを論じた堀江珠喜団鬼六論』があったけれど、団鬼六のSM小説も〈阪神間〉の産物であったわけだ。
団鬼六論 (平凡社新書)

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