- 作者:小川 洋子
- 発売日: 1999/08/10
- メディア: 文庫
「ブッカー国際賞」にノミネートされた小川洋子さんの『密やかな結晶(The Memory Police)』*1、受賞には至らなかった。受賞したのは、Marieke Lucas Rijneveld*2のThe Discomfort of Evening*3;
Alison Flood “Marieke Lucas Rijneveld wins International Booker for The Discomfort of Evening” https://www.theguardian.com/books/2020/aug/26/marieke-lucas-rijneveld-wins-international-booker-for-the-discomfort-of-evening
“Who is Marieke Lucas Rijneveld, youngest International Booker Prize winner” https://www.theweek.in/leisure/society/2020/08/27/who-is-marieke-lucas-rijneveld-youngest-international-booker-prize-winner.html
しかし、映画化が決まったという。
『映画.com』の記事;
小川洋子の小説「密やかな結晶」をチャーリー・カウフマン脚本で映画化
2020年10月15日 12:00
米アマゾン・スタジオが作家、小川洋子の小説「密やかな結晶」を映画化することがわかった。米Deadlineによれば、ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のリード・モラーノが監督・製作、「マルコヴィッチの穴」「エターナル・サンシャイン」のチャーリー・カウフマンが脚本を手がける*4。
1994年に出版された「密やかな結晶」は、25年を経た2019年に英訳版「The Memory Police」が出版され全米図書賞にノミネートされた。物語の舞台は、記憶狩りによって、色々なものが消滅していく名もない島。リボンや花、写真など日常の小さなものから、大切な記憶までもなくなっていく。記憶を留める能力を持つわずかな人たちは、秘密警察に追われ、存在自体を消されてしまう。主人公の若手作家はある日、彼女の担当編集者が記憶を留めておける人間だと知り、彼を地下室にかくまうことにする。
モラーノは、17年に「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」で女性として初めてエミー賞監督賞(ドラマ部門)とDGA賞(ドラマ部門)の両方を受賞。18年にアマゾンと包括契約を締結しており、作家ナオミ・オルダーマンのディストピア小説「パワー」をアマゾンが10話構成でドラマ化する新作でも監督、制作総指揮を務めている。
元恋人の記憶を消す主人公を描いた2004年の恋愛映画「エターナル・サンシャイン」(ミシェル・ゴンドリー監督)でアカデミー賞脚本賞を受賞したカウフマンは、監督・脚本を務めた映画「もう終わりにしよう。」(ジェシー・プレモンス、ジェシー・バックリー主演)が現在、Netflixで配信中。
(映画.com速報)
https://eiga.com/news/20201015/5/
*1:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/07/101759
*2:https://twitter.com/MLRijneveld
*3:https://thebookerprizes.com/international-booker/2020
*4:Mike Fleming Jr “Amazon Studios Sets Reed Morano To Direct, Charlie Kaufman To Adapt Yōko Ogawa Novel ‘The Memory Police’” https://deadline.com/2020/10/the-memory-police-amazon-studios-reed-morano-direct-charlie-kaufman-script-yoko-ogawa-novel-1234593971/ See also Dan Sheehan “Charlie Kaufman is adapting Yōko Ogawa’s The Memory Police into a feature film.” https://lithub.com/charlie-kaufman-is-adapting-yoko-ogawas-the-memory-police-into-a-feature-film/