「親衛隊」?

古寺多見氏の記事から、「小沢親衛隊」という言葉を知る*1。岩上安身*2がその代表であるらしい。ふつうの「小沢信者」よりもエライのか。かつてのオウム真理教の正大師みたいなもの?
古寺多見氏の記事には『毎日新聞』の井出孫六氏へのインタヴューが引用されているのだが、その中で(大量の「残留孤児」を産み出した「満蒙開拓計画」と戦後の戦後の原発推進政策との同形性を語っている。前者を推進したのが岸信介で、今原発の再稼働を策動しているのがその外孫の安倍晋三だということになる。「満蒙開拓計画」に関して、井出氏には『終わりなき旅』、『満蒙の権益と開拓団の悲劇』 などがあるか。またインタヴューの中で井出氏は石橋湛山の「小日本主義」を再評価しているのだが、『石橋湛山と小国主義』というのも岩波ブックレットで出ている。さらに、井出氏は空気を読まなかったジャーナリスト桐生悠々の評伝も書いている(『抵抗の新聞人 桐生悠々』)。

石橋湛山評論集 (岩波文庫 青 168-1)

石橋湛山評論集 (岩波文庫 青 168-1)

石橋湛山と小国主義 (岩波ブックレット (No.510))

石橋湛山と小国主義 (岩波ブックレット (No.510))

抵抗の新聞人桐生悠々 (岩波新書)

抵抗の新聞人桐生悠々 (岩波新書)

ところで、「満蒙開拓」とか岸信介とか原発とか石橋湛山といったトピックの配置から透けてくるのは、日本近代における自由主義と(国家)社会主義という主題かも知れない*3岸信介が生涯社会主義者だったことは小林英夫『満州自民党』が示しているとおり*4
満州と自民党 (新潮新書)

満州と自民党 (新潮新書)