『盲目と洞察』の翻訳が出たのね

Blindness and Insight: Essays in the Rhetoric of Contemporary Criticism (Theory & History of Literature)

Blindness and Insight: Essays in the Rhetoric of Contemporary Criticism (Theory & History of Literature)

「ド・マン対デリダ テクストを誤読する盲目性と、批評における洞察とは? 『盲目と洞察』」
http://www.n11books.com/archives/25029722.html
「使えない言葉を使うんだぜ。ポール・ド・マンの理論をとりあえず敢えて概説してみる。」http://www.n11books.com/archives/24181085.html
ポール・ド・マンルネッサンスのために!超充実のブックガイド」http://www.n11books.com/archives/24219535.html


ポール・ドゥ・マン*1の『盲目と洞察』の和訳が出たのね。
最初のものは『盲目と洞察』所収の中心的テクストである「盲目性の修辞学」を巡って。そこででドゥ・マンが批判的に言及している『グラマトロジー』におけるデリダのルソー論も言及されている(当たり前か)。二番目のものはビギナーのためのポール・ドゥ・マン入門という趣なのだが、ドゥ・マンの弟子である水村美苗*2への言及もあり。

Of Grammatology

Of Grammatology

20年以上前に『盲目と洞察』を読んで、次は『読むことのアレゴリー』を読もうと思ったのだが、柄谷行人による翻訳本が出るという情報があって*3、その刊行を待ちながら、今まで読んでいなかったのだ。ということで、『盲目と洞察』よりも『読むことのアレゴリー』の翻訳刊行の方が衝撃度が高いのだった。ところで、柄谷行人の訳稿は何処へ行っちゃったんだ。