頭痛は少し癒えて

28日、正午の東方航空機で成田へ。機内で本郷和人*1『武士から王へ』を読了。色々と興味深い論点が散りばめられているのだが、幾つかの疑問点もまた散りばめられている。成田着は3時半頃。ところで、日本に戻った途端、頭痛が出現。実家に戻って、金正日の葬式*2を伝えているニュース番組を視ながらも、頭痛は酷くなるばかり。パブロンを飲んで、積んであった宇沢弘文先生*3の『二十世紀を超えて』を捲りながら早々と寝てしまう。日付が変わった辺りで目醒める。頭痛の症状はかなり改善されたようだ。『二十世紀を超えて』は蘇聯崩壊の記憶もまだ新しい1993年11月に出た本だが、新自由主義(その前提としての新古典派経済理論)及び(解体してしまった)社会主義に対して両面的な批判を行い、「制度主義(Institutionalism)」経済学を宣揚するという感じの本*4。そういえば、今年は蘇聯解体20周年なのだけれど、1988年のヨーロッパについて書かれた藤村信『ヨーロッパ右往左往』という本を以前買って、そのままにしていたことも思い出す(というか、宇沢本が積んであった近くにやはり積んであった)。日本にいる間に斜め読みくらいはしようとは思う。頭痛のズキズキは消えたが、まだ少しウズウズは残っているので、これから宇沢本を捲りながら寝ることにする。但し目は冴えているけど。

武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)

武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)

二十世紀を超えて

二十世紀を超えて

ヨーロッパ右往左往―大乱前夜 (パリ通信)

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