燃やされる『南方週末』

http://bbs.qdhnews.com.cn/thread-161813-1-1.html
http://www.wyzxsx.com/Article/view/201111/275991.html


山西省太原にて広州で発行されている週刊新聞『南方週末』が買い占められ、「美国帝国主義」の手先の「漢奸売国媒体」として燃やされるということが行われた。これは〈左派〉サイト『烏有之郷』*1のシンパの仕業であるらしい。『烏有之郷』では『南方週末』を初めとする南方報業グループの媒体に対する批判が繰り返されている*2。また、河北省石家荘でも同様のパフォーマンスが行われたらしい。
『烏有之郷』については、既に2009年に李銀河老師が香港の『亜州週刊』の記事を引用しながら警戒を呼びかけている*3。『烏有之郷』は一言で言えば文革を肯定する〈毛沢東信者〉集団といえる。所謂民主派・自由派が撫で斬りされているのだが、中国の体制を単純にマンセーしているわけではない。この人たちの認識においてはメディアのみならず中国共産党も既に(この人たちの謂う)「極右」というか「帝国主義」の手先に浸透されてしまっているわけだ*4。なので、〈中国の小沢信者〉といえるかも知れない。こちらの方の中心人物も経済学者であることだし。なお、「精英」(エリート)という言葉が(敵を指す)ネガティヴな意味で頻繁に使われていることも重要だろう。