British Connection

承前*1

あれから1か月以上過ぎて、その間に倫敦で暴動が起こったり、元漫才師が引退したり、日本の首相が交代したりと、色々な事件が起きたので、既にもう話題にする人も少ないけれど、Anders Behring Breivikによるオスロ虐殺事件を巡って。


Matthew Taylor “British rightwing blogger denies meeting Norwegian gunman” http://www.guardian.co.uk/world/2011/jul/27/norway-paul-ray-lionheart-blog


これは7月27日付の記事。英国の右翼blogger、Paul Rayは例のBreivikの「マニフェスト」の中で、倫敦における「テンプル騎士団」の会合で会い、インスピレーションを受けたとして言及されているが、Paul Ray本人はBreivikとは会ったこともないし、虐殺事件が起こるまでは名前も知らなかったと、Breivikとの関わりを否定している。また、Breivikの所業について強く非難もしている。


Matthew Taylor “More Britons face questions over links to Utøya killer Anders Breivik” http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/01/britons-links-to-anders-breivik-utoya


諾威の警察・検察当局は既にPaul Rayに事情聴取しているようだ。また、諾威当局はBreivik及びPaul Rayへの尋問から名前が浮かび上がったとして、さらに複数の英国人右翼への事情聴取を予定している。ブリティッシュ・コネクションへの注目?
ところで、


ノルウェーのテロに便乗してヘイトクライムを扇動するヒトタチ」http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20110801/1312195547


オスロ虐殺事件に「便乗」する日本のウヨども。引用されているアジを見て最初に感じたのは或る種の左翼的レトリックの盗用というかパスティーシュ。ウヨによる盗用を許した左翼的レトリックの再検討というのも知的には重要な課題かと。

ところで、どの国の新聞も菅直人の辞任よりスティーヴ・ジョブスの辞任の方を大きく報道していたけれど、これは理の当然か。