荒岱介

某マイミクさんのMixi日記で戦旗派の指導者荒岱介*1が亡くなったことを知る。RIP! 所謂ブル新の記事では、(日本語表現がちょっと変な)『産経』の記事しか(今のところ)見つからなかった;


共産主義者同盟議長、荒岱介氏が死去
2011.5.4 01:30

 荒岱介氏(あら・たいすけ=元共産主義者同盟議長)3日、前立腺がんのため死去、65歳。

 昭和40年に早稲田大に入学。共産主義者同盟(ブント)の学生組織・社会主義学生同盟に参加、学生運動の活動家に。社会主義学生同盟委員長にも選ばれ、40年代の三里塚闘争や東大安田講堂占拠では、警察当局から取り締まりを受けた。

 日向翔などの名前で知られ、執筆活動も行った。著書に「マルクス 残された可能性」など。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110504/edc11050401520000-n1.htm

註釈を加えると、「日向翔」というのは左翼活動家としての源氏名で、たしか文藝評論家の荒正人の甥だったと思う。
荒氏の自伝的な回想(『破天荒伝―ある叛乱世代の遍歴』、『大逆のゲリラ』、『新左翼とは何だったのか』)はどれも読み物として面白いが、実は今挙げたどの本も購入してはおらず、立読みで読破してしまった。また皮肉なことに、『新左翼とは何だったのか』を読んだのは成田空港構内の本屋。それから、荒氏が組織を挙げて共産主義からリベラリズムへ転換した後に同志によって書かれた荒岱介論として、渋谷要『自由を翔る―荒岱介異端の革命思想を読む』あり。
破天荒伝―ある叛乱世代の遍歴

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大逆のゲリラ

大逆のゲリラ

新左翼とは何だったのか (幻冬舎新書)

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自由を翔る―荒岱介異端の革命思想を読む

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