誰がシングルを買うのか

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110119/1295457854に対するコメント;


nessko 90年代がロックのピークという説にはちょっとびっくり。いくつなんだろう、書いた人は。「ロックは死んだ」って70年代半ばにジョン・ライドンがよく言ってた台詞だよね。まあそれもこれも英国でのおはなしですな。 2011/01/20
http://b.hatena.ne.jp/nessko/20110120#bookmark-28383821
私は90年代の半ば頃に、グローバルなユース・カルチャーの基調が何時の間にか(パンクを含むロック)からヒップホップに変わっていることに気づいたということがあります。「ヒップホップ世代」については、Matt Mason The Pirate's Dilemma*1、p.175を参照のこと*2
The Pirate's Dilemma: How Youth Culture Is Reinventing Capitalism

The Pirate's Dilemma: How Youth Culture Is Reinventing Capitalism

ところで、そもそもシングルって誰が買うの? というのは常々疑問だったのだ。私はアナログとCDを合わせて4桁のアルバムを所有してはいるが、シングルは殆ど買ったことはない。Sam Leithのテクスト*3によると、ティーンエイジャーだということだけれど、これはポケット・マネーの大小に関係しているのか。私がシングルを買わなかったのは何よりもコスト・パフォーマンスの悪さだった。シングルは殆どの場合、アルバムからのカットだし、シングルを3枚か4枚我慢すればアルバムが買えるわけで、そうすれば1曲当たりの値段はより廉くなる。また、アルバムの場合、グラフィックやテクストを楽しむということもある。話としては脈絡がないのだけれど、ロックのシングルというよりシングルそのものが危機にあるのではないか。1曲だけならダウンロードの方がお手軽だからだ。なお、日本に限って言えば、或る時期においてシングルはカラオケ練習用に購入されていたふしがあるな。