承前*1
陳珏「説不尽荷蘭高羅佩」(『読書』2011年1月号、pp.35-38)でフーリック以降の中国春画研究が紹介されているので(pp.36-37)、少しメモ。
1960年代
Sheng Wu-shan Die Erotik in China(独逸語)
Philip Rawson Erotic Art of the East: The Sexual Theme in Oriental Painting and Sculpture
Philip Rawsonは東南亜細亜美術史の専門家。中国の春画は「東方藝術的一部分」として位置づけられている。
1980年代以降
John Byron Portrait of a Chinese Paradise: Erotica and Sexual Customs of the Late Qing Period
Ferdinand M. Bertholet Gardens of Pleasure: Eroticism and Art in China
日本の研究者、福田和彦氏が日中春画の比較研究を伊太利語と英語でものしているということだが、陳氏はその書名を挙げていない。
そういえば、中野美代子先生の『中国春画論序説』*2も未読であった。
- 作者: 中野美代子
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