ロイホ、上海ビエンナーレなど

月曜日は妻と外出。
近所にロイヤルホスト(統一楽豪)ができたので、そこでランチを食べ、夜はやはり近所の「まいど(Kota's Kitchen)」*1。内装にはビートルズの写真を使い、BGMもビートルズという如何にも〈団塊の世代〉な飲み屋。各種焼き鳥と「横浜ラーメン」。「横浜ラーメン」については、それを”city's best ramen”、”a magical thing”と讃えるJoanne Yao “Pork-alicious”(CityWeekendJanuary 6 2010, p.36)という記事から引用してみる;


Milky pork bones (flavorful to begin with) are cooked down for hours into pork essence. The finished product is a glossy pork broth that launches pretenders like Ajisen into the deepest circles of shame. To the milky pork broth he*2 adds pliant ramen noodles, a slice of cha-shu (roasted pork), half a soy-braised egg, a dab of salty cod roe and a generous scattering of green onion. Slurp the noodles and enjoy the brown flavor of unctuous pork broth.
ロイホと「横浜ラーメン」の間。上海美術館で、今週末までとなった上海ビエンナーレ*3を観る。今年のテーマは『巡回排演(Rehearsal)』。全体的な印象を言えば、今年はコンセプチュアルな作品、(個人ではなく)集団制作の作品が多かった。その意味では、大衆的な〈わかりやすさ〉は欠けているのだけれど、興味深いことに変わりはない。作品としては、絵画作品よりもインスタレーションが圧倒的に多いのだが、絵画作品にしても絵画制作のパフォーマンス性が強調されていた。例えば、劉小東*4は「出北川」、「入太湖」という2枚の油絵を出展している。それぞれ四川大地震の被害地である四川省の北川と江蘇省の太湖を題材とした写実的な人物画。それだけでなく、現地に先ず仮設の小屋を建てて、カンヴァスをセットし、現地の住民をモデルに絵画を制作していくという制作のプロセスを記録した写真と組み合わせて、ひとつのインスタレーションとして展示空間を構成している。また、映画作家の王小帥は劉小東の絵画制作を題材にした映像作品「等待(Await)」を出展している。Rehearsalということで演劇関連の作品では、オペラSemeleの舞台装置を再現した張洹の作品、また諾威のVerdensteatretの作品。
それから、同じ人民公園内の上海当代藝術館*5の『文化香奈児(Culture CHANEL)』*6。ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)のジャン・コクトーパブロ・ピカソサルバドール・ダリイゴール・ストラヴィンスキーといったアーティストとの交遊、シャネルというブランド*7と文化的モダニズムとの関係を跡付ける企画。