http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20101128/1290913034
某人がブックマークしていたので読んだのだが、読むほどにむかついてきた。何故むかついたのかちょっと考えたのだが、それは先ずこいつの歴史意識の欠如に対してだったのだ。ナンシー関が「横浜銀蠅的なもの」と呼んだのは「ヤンキー」*1であって「不良」ではない。具体的に言えば、この間違いにむかついた。勿論、記憶間違いというのは誰にでもある。ただ、「ヤンキー」と「不良」と取り違えるというのは誰にでもあり得る記憶違いとはレヴェルを異にするのではないかと思った。「不良」は超歴史的カテゴリーで、「ヤンキー」は歴史的カテゴリー。勿論、「不良」も歴史的状況に応じて、その時代や社会特有の意味を帯びてしまうということはある(Cf. 桜井哲夫『不良少年』*2)。しかし、「不良」は〈よくない〉ということであり、古代中国にも中世ヨーロッパにも「不良」はいた筈なのだが、「ヤンキー」は現代日本にしかいない。そういうことだ。
- 作者: 桜井哲夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1997/10
- メディア: 新書
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さて、「横浜銀蝿」だが、今から考えると、メンバーは全員大学を卒業または中退しているのであって、たしかに体育会的なノリはあったけれど、シミュレーションとしての「ヤンキー」だった可能性はある。「氣志團」*4の先駆けだった可能性もある。
「かっこいい」についてはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090702/1246541132でも言及している。
*1:「ヤンキー」については、最近だと、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101105/1288930585やhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101106/1289015746で言及している。
*2:Also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100716/1279307633
*3:http://b.hatena.ne.jp/aozora21/20101129#bookmark-26873683
*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091120/1258736151