プリンスとスティングなど

20Ten

20Ten

殿下の20Ten*1の封を開けて、プレイヤーにかけてみる。アゲアゲのアッパー系の曲もよく、またスローなバラードもよし。ところで、Track77とは!?
また、スティングのSymphonicities*2も聴いてみる。こちらの方は期待外れというか、もうあまりCDプレイヤーに差し込むこともないだろう。別に過去の曲のセルフ・カヴァーが悪いというわけではなく、オーケストラがをフィーチャーするのが悪いというわけでもない。気に入らないのは、ロックとクラッシク的な雰囲気を並存させようとするあまり、中途半端な感じになっているということ。もっと徹底的にロック調を抑制すればもう少しよくなっていたかと思う。”Englishman In New York”*3とかがどうにか聴ける曲であるのは、ただただ元の曲がよかったからということに尽きるか。スティングって、そもそもその田舎の優等生的生真面目さがあまり好きではないのだけれど、昨年のクリスマス・アルバムIf on a Winter’s Night*4はよかったのに、残念。

Symphonicities

Symphonicities

If on a Winter's Night (Dig)

If on a Winter's Night (Dig)

さて、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100917/1284751858に対して、

Nessko*5 2010/09/18 12:15
ヤマトだったら、ささきいさお。最近もテレビで歌ってました。
作詞作曲だって、日本人を起用すればいいじゃないですか、ヤマトなんですから。
エアロスミスですが、ドロウ・ザ・ライン以降、一時盛り下がってしまって、
ランDMCのウォーク・ディス・ウェイで、再浮上したと記憶しています。
あれは日本でいえば、コロッケの物真似で美川憲一が再浮上したようなかんじだったのかな。
個人的には「ライブ・ブートレグ」は良く聴きました。名盤でした。
>何で十数年遅れのジャーニーやってんだよ
アルマゲドン』観ていないので、そんなことになっていたのは知りませんでした orz
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100917/1284751858#c1284779743
どうせやるんだったら、「さらば地球よ/旅立つ船は」とスティーヴン・タイラーが日本語で歌うとか。
「あれは日本でいえば、コロッケの物真似で美川憲一が再浮上したようなかんじだったのかな」――このフレーズだけでも星が5個来てもいい筈だけれど。『ドロウ・ザ・ライン』の後に、ギタリストのジョー・ペリーが脱退するということがありました。以前「米国ロック界における「ヤンキー」的なキャラといえば、(実は文学青年の)スティーヴン・タイラーと組んだエアロスミスジョー・ペリー」と書いたことがあるのですが*6エアロスミスの〈野蛮さ〉を支えていたのは彼だったのであって、たしか渋谷陽一も「僕」にとってのエアロスミスはジョー・ペリーだと断言していたように思います。それから、80年代はクスリの問題とかがあって、トッド・ラングレンが中毒のために育てられないスティーヴン・タイラーからリヴ・タイラーを引き取って立派に育てたということが美談として伝えられてはいます。
さて、エアロスミスは1970年代後半。例えば、1970年代後半の米国の白人中流階級の10代の男の子を主人公にした映画を作る場合、どうしても部屋のステレオでエアロスミスを聴くというシーンを入れざるを得ないのではないかとも思います。実際、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ*7ではそうしていたと思いますけど。これが数年ずれると、部屋にブルース・リーのポスターという設定になる。『ブギー・ナイツ』だ!
ヴァージン・スーサイズ [DVD]

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ブギーナイツ [DVD]

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エアロスミスに戻れば、エアロスミスというのは仲間内で誰がいちばん最初に童貞を捨てるのかということがホット・トピックになるような年代の男の子の琴線に触れたバンドではある。