出ない・出る

承前*1


首相と鳩山氏、挙党重視で一致 31日に菅・小沢会談へ

2010年8月30日22時21分


 9月1日に告示される民主党代表選をめぐり、菅直人首相は30日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約1時間会談した。両氏は小沢一郎前幹事長も加えたトロイカ体制を重視して政権運営を進めることで一致した。鳩山氏は首相と小沢氏の会談を31日に設定する考えを示しており、小沢氏の対応が焦点だ。

 代表選をめぐっては、首相が「脱小沢」路線の徹底を目指し、挙党態勢を掲げた小沢氏との一騎打ちの構図が強まっていた。ただ、首相が鳩山氏とともに「トロイカ体制の重視」を打ち出したことで、直接対決が回避される可能性が出てきた。

 会談終了後、首相と鳩山氏は公邸前で記者団とのやり取りに応じた。鳩山氏は「経済的にも円高などで大変対策が急がれている。こういう時こそ挙党態勢を築くことが重要だ」と強調。さらに「挙党態勢とは、小沢先生が(民主党に)加わってからいわゆるトロイカ体制で今日までやってきた、その原点に立ち戻ること」と語った。

 菅首相は3氏のほかに輿石東参院議員会長の名前を挙げた上で、「基本的な考え方はまったく異存がない。その体制を大事に考えて活動を進めていくという鳩山さんからの提案に同意した」と述べた。

 鳩山氏は「私が責任を持って明日(31日)、菅氏と小沢氏による会談の仲介の労を取りたい」と表明。小沢氏が2人の提案を受けて代表選の立候補を取りやめるかどうかを問われると、「出る、出ないの話は(首相と小沢氏の)会談が行われる時に決められる話であり、私がうんぬんする話ではない」と語った。

 一方、挙党態勢確立に向けて、「脱小沢」路線の仙谷由人官房長官枝野幸男幹事長の更迭論が取りざたされていることについて、首相は「そういう具体的なことは話していない。少なくとも鳩山氏から伝えられたことはまったくない」と否定。小沢氏の処遇については「ポストとか一切話はしていない」と述べた。

 会談終了後、鳩山氏は小沢氏に対して、首相とのやり取りを伝えた。31日に首相と鳩山氏、小沢氏、輿石氏の4人で会談が行われる方向だ。

 首相と鳩山氏の会談は、鳩山氏がロシアから帰国した29日に続き2日連続となった。鳩山氏は30日昼、国会内で小沢氏、輿石氏と会談。その意見交換を受けて首相との会談に臨んだ。

 首相と鳩山氏の会談について、党内では「鳩山さんの努力の結果、いい方向へ向かっている」(奥村展三党総務委員長)との好意的な受け止めがある一方、「今さらトロイカ体制というのは理解に苦しむ」(村越祐民衆院議員)との声もある。首相の代表再選を支持している前原誠司国土交通相グループでは「明日の会談を見てグループとしての対応を決める」(幹部)との声が上がっている。
http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY201008300375.html

8月30日付のこの『朝日』の記事を読んだとき、Kick the Can Crewだぜ! とはしゃいでいた人たちはどうするのだろうと思った。蹴ろうとしたけれど、足は宙に浮いて、すってんてん*2
ところが、31日になると一転して、

代表選、首相と小沢氏一騎打ちに


2010年08月31日19時15分 / 提供:共同通信

 民主党代表選をめぐり菅首相と小沢前幹事長が31日夕、党本部で会談。全面対立の回避に向けた協議は決裂し、9月1日告示の代表選は首相と小沢氏の一騎打ちの構図となる。両氏は会談後、立候補を表明。14日の投開票に向けて党を二分する激しい選挙戦に突入する。小沢氏は会見で「せいせいとお互いに頑張って、いかなる場合でも力を合わせてやる」と出馬の決意と選挙後の挙党態勢づくりを強調した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4979553/

というニュースが入ってきた。
ということで、「党を二分する激しい選挙戦」の中でどういう論戦があるのかに期待するしかないということになる。

さて、世川行介という方の「小沢一郎私論 外伝 水沢紀行」というのがあり*3。昨年のあの総選挙の後期に小沢一郎の故郷であり選挙区である岩手県水沢を訪ねた紀行。この人は小沢一郎への共感を隠さないと同時に、ネット上の小沢信者への嫌悪も隠さない。