「広東語を守れ」顛末など

「広州“挺粤語游行”造謡者被拘」『東方早報』2010年7月29日


「中国広東省広州市で25日、住民約2000人が、中国語の方言である広東語を守れと訴えるデモを行った」*1ということだが、上の『東方早報』の記事によれば、7月16日にネット上にそのデモを広州市の公安機関が既に許可したということを書き込んだとされる湖北省当陽人が「発布虚偽信息」、「煽動網民非法聚集、造成不良社会影響」の廉で公安当局によって「行政拘留」されている。また、公安当局としては、デモの「申請」そのものがなされていないという。なお、上の記事によれば、「人民政治協商会議」の「提案」というのは広州で開催される亜細亜大会を控えて「普通話」のチャンネル及び番組を増やせということであって、「推普廃粤」ではなかったとも。


李懿「“華語金曲奨2010”増設方言奨」『東方早報』2010年7月29日


中国語の方言ということだと、台湾の「華語金曲奨」では元々あった「粤語」に加えて、方言部門が増設されている。「閩南語」部門では台湾の䔥煌奇がノミネートされ、広東省海豊出身で、「河洛方言」*2で歌うフォーク・ユニット「五条人」の『県城記』が「最佳其他方言専輯*3」、「最佳其他方言歌曲」、「最佳新楽隊/組合*4」、「最佳封套設計」の4部門にノミネートされているという。なお、「最佳国語女歌手」にノミネートされているのは、張恵妹、曹方*5、張懸*6、張綺貞*7、蔡健雅*8