李鵬の?

MICHAEL WINES and ANDREW JACOBS “Deng Is Said to Have Backed Tiananmen Violence” http://www.nytimes.com/2010/06/05/world/asia/05china.html


香港の新世紀出版社では6月22日に、李鵬元総理の「日記」を出版する。但し、同社が(直接録音テープから文字化して)昨年出版した趙紫陽の回想録とは違い、匿名の人物からテキストのコピーが送られてきたものであり、李鵬の筆になるという真正性は最終的に保障できるものではないという。李鵬は2003年に政界を引退し、2004年に自らの回想録を出版しようとしたが、上から差し止められたという。1989年のエントリーを含むこの「日記」は、もし真に李鵬の筆によるものであれば、天安門事件の真相に対して、体制側から重要な光を当てるものだといえる。上記の記事に(勿論英訳されて)引用されているテキストの一部を読むと、弾圧の動機の一部として、中国上層部における文化大革命のトラウマが大きかったことがわかる。
See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070603/1180853259
また、『毎日』の記事;


中国指名手配:ウアルカイシ容疑者を逮捕 警視庁

 警視庁は4日、東京都港区の中国大使館の敷地に入ったとして、建造物侵入の疑いで、1989年6月に起きた天安門事件学生運動指導者で中国当局から指名手配されているウアルカイシ容疑者(42)=台湾在住=を現行犯逮捕した。

 事件から21年となる4日、抗議デモに参加するため大使館を訪問。突然「自首する」と言い出し、拒否されたため、警戒中の機動隊員の制止を振り切って敷地に入り身柄を拘束された。

 逮捕前、共同通信の取材に「亡命生活を終わりにし、帰国後に裁判で無実を訴えたい」「事件後会っていない両親も高齢となった。どうしても会いたい」と心境を吐露していた。

 逮捕容疑は4日午後2時半ごろ、中国大使館入り口に設置してあるパイプ柵を乗り越え、敷地内に数メートル侵入した疑い。警視庁によると、「弁護士が来るまで何も話さない」と話している。

 ウアルカイシ容疑者は事件後、フランス、米国を経て台湾に亡命中で、2日に来日していた。

 関係者によると、3日にも成田空港から北京行き中国国際航空機に乗り込もうとしたが、搭乗手続きを拒否された。航空券は事前に購入していたが、搭乗者名簿から記録が抹消されていたという。昨年6月には、中国特別行政区マカオ経由で帰国を試みたが、マカオ当局が台湾に強制送還処分にしていた。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100605k0000m040080000c.html