石門鎮

承前*1

雲南省大理白族自治雲龍県の県城、石門鎮。正式には「诺邓鎮」*2と改名されているが、地元の人たちはいまだに「石門」と呼び続けているし、また「诺邓村」と混同されるので、「石門鎮」で通すことにする。

町の中心部。


裏山から。

1910年に建てられた、妻が育った家。現在は〈五番目のおばさん〉の一家が住む。

1月24日の昼には、ここで一族の者が集まって食事した。

老人クラブ

「蟠龍寺」。本尊は観音菩薩。この装飾は典型的な白族風。老女が寺の守りをしていて、彼女はお経を黙読しつつ、愛想よく私たちにお茶や蜜柑を振る舞ってくれた。かつてこの寺の壁面には妻の祖父が描いた山水画があったというが、2006年に改装されており、今はなし。


1月24日。毎週日曜日には町で市が立つ。近郷から農民たちが野菜や鶏などを売りに来る。

さて、石門鎮では犬がそこかしらを自由に彷徨いているのを見かける。飼い犬なのか野良犬なのか見分けが付けがたい。そういえば、こんなに犬が彷徨いているのに、綱をつけて犬を散歩させている人は殆ど見なかった。また、〈六番目のおじさん〉の家では、ゴールデン・リトリヴァーが脱走して行方不明になり、次にまたゴールデン・リトリヴァーを買ってきたけれど、これも直ぐ脱走して、また行方不明になったという。妻の話によれば、昔は街中を豚が彷徨いていたという。
1月24日の市でオリーヴを買う。10分くらい噛んでいると、ようやくオリーヴだ! という味がほんのりとしてくる。また、雲龍干し柿は日本のようにすんなりと噛みちぎることができない。それから、日本では粉にしてから葛根湯として風邪の薬にする葛根は当地では、薩摩芋みたいに蒸かして食べる。

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