北島「詩人之死」(in『藍房子』*1、pp.19-23
アレン・ギンズバーグに関するこのエッセイに、彼のボーイフレンド(男朋友)の話が出ている。彼は雲南出身の中国人。中国国内の大学で英文学を学んでいるときに、ギンズバーグにファン・レターを書いたことをきっかけにギンズバーグと知り合った。やがて、ギンズバーグは渡航費や学費を負担し、彼を紐育に留学させた。紐育で彼はギンズバーグの家に住み込み、炊事を初めとする家事を担い、ギンズバーグの秘書役も務めた。数年後、彼は学業を終えて中国に帰国し、また暫く経ってから、ギンズバーグのもとに結婚しましたという報せが届いた。ギンズバーグ曰く、あいつがバイセクシュアルだなんて知らなかったよ!
アレン・ギンズバーグはチベット佛教の信者だったが、彼の師匠はダライ・ラマの従弟(「艾倫・金斯堡」、p.15)。
また、彼の晩年を巡って、「詩人之死」から;
文を写していて、「没収」という動詞にこういう使い方もあるんだなと思った。
艾倫死前的最大願望就是去趟西蔵、他盤算了很多年、最後把時間鎖定在一九九六年夏天、跟旅游団混進拉薩。年初他跟我叨嘮此事時、又決定西蔵之行後、秘密訪問、北京、上海。他問我能不能安排他和年軽詩人見見面。不久、他病倒了、死亡没収了他的計劃。(p.23)