炊飯器と納豆

先週原宿の「café STUDIO」*1にて。
隣のテーブルに近くの専門学校の学生らしきカップルがいて、会話が私の方にも漏れてきた。男性の方が炊飯器なんて埃被ってるというと、女性の方が炊飯器があれば、カレーだって、煮物だって、スープだって、何でもできるので、鍋なんか要らないよ。それを聞いて思ったのは、炊飯器って便利だね*2ということだけではなく、炊飯器というのは俺の話し言葉の語彙にはないなということだった。私にとって、炊飯器というのはあくまでも書き言葉。話し言葉では電気釜。まあ、性交という言葉を話し言葉では使わないのと一緒。また、炊飯器でカレー・ライスをつくる場合、いくら炊飯器が便利だからといって、カレーとご飯を同時にはつくれないよね。とすれば、先ずご飯を炊いて、炊きあがったご飯を別に移して、よく洗ってから、改めてカレーをつくるということになるのか。カレーが煮える頃にはご飯は冷めている。じゃあ、ご飯は電子レンジで温め直すの? これって、却って面倒くさいんじゃない? とか思った。
また、男性が納豆は味はともかくとして、あの臭いとねばねばが嫌だ。女性曰く、日本人なら、ちゃんとご飯と味噌汁と納豆を食べなきゃ駄目!。男性の方はアクセントを聴く限り、関西人ではないようだったけど。15年くらい前に、新大阪の某ホテルの朝食に納豆が出て、大阪人も既に納豆が嫌いじゃないんだと思ったことがあったけど。納豆はあくまでも朝食のおかずという観念があるらしく、夕食に納豆を出された父親がこんなもの夕飯に食えるかと(卓袱台は引っ繰り返さなかったものの)すごく怒ったと、何方かが書いていたのを思い出した。

それから、表参道ヒルズ*3の近くに、Cafe hors et dansというカフェがあった。日本語にすれば、内外カフェということになるのだろうけど、これが仏蘭西語文法的にアリなのかどうかは知らず。