「実証分析」の

加藤秀俊「外国人に「働いてもらう」不思議」*1というのが散々な評判で*2濱口桂一郎氏は「こういう「社会学者」はいらない」と題して、(加藤氏は)「実証分析なんて言葉は多分冥王星よりも遙か彼方にあるんでしょうね」という*3。多分そうじゃないでしょう。逆に「実証分析」の成れの果て。精緻な理論的枠組も方法論的な反省意識もなく、四の五の言わねぇでともかく「実証」しろの成れの果て。加齢のため、調査に出かけられなくなれば、ネタはご近所とTVという「ものごとを知らない横町のご隠居」と同じレヴェルでしかない。
このテクストを読んで、加藤氏の人格まで攻撃している人には、例えば前田愛との対談本『明治メディア考』*4とか『取材学』*5とかをお読みいただきたいとは思う。また、岩波新書の『見世物からテレビへ』も。

取材学―探求の技法 (中公新書 (410))

取材学―探求の技法 (中公新書 (410))

見世物からテレビへ (岩波新書 青版)

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