突破い?

小谷野敦氏曰く、


「とっぽい」という言葉の意味を私は以前誤解していて、「素人っぽい」の略だと思っていたら、十年ほど前に「気障な、気取った」という意味だと分かった。

 ところが、いったい世間ではその意味で流通しているのかどうか、疑わしい。加藤典洋が、柳美里の『石に泳ぐ魚』を論じた文章で、「自覚の弱さ、鈍感さ、いわば『トッポさ』」と書いているのを見て、どう考えても本来の「とっぽい」ではなく、どうやら「お坊ちゃんお譲ちゃん的」という意味で使う人が多いらしいと思った。もっともその続きを読んで私は呆れた。(後略)
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090711

以前宮崎学が『突破者』という自伝を出して、どこかのTV番組で佐高信が、この本を紹介しつつ、とっぽいという言葉も「突破」と関係があると言っていたのだが、それはほんとうなのか。小谷野氏が引いているのは『広辞苑』だが、『広辞苑』には語源についての言及なし。