引越し

引越しすることになった。とはいっても、同じマンションの中で、現在は13階に住んでいるのだが、今度は同じ建物の22階に住むことになる。今月末で現在の部屋の契約が終了するのだが、また細かい事情は省略するが、契約を更新せずに引っ越すことは3月の初めから決めていた。世界金融危機のお陰なのか、上海の不動産市場は冷めており、仏蘭西租界、特に去年の今頃だったら高くて手が出せなかった、例えば新天地周辺でもお手頃の物件が出回っている。仏蘭西租界と現在住んでいる徐家匯一帯を中心に幾つか物件を一応見たのだが、結局は同じマンションの空き部屋に決めた。引越しは今月末なのだが、同じ建物ということで、土曜日から荷物を少しずつ新しい部屋に移し始めている。
さて、企業の駐在とかで上海でマンションを借りる可能性がある方の参考のために、上海でのマンション賃貸の商慣習について少し記しておく*1。まず、家賃は部屋のスペースだけでなく、ベッド、ソファ、クローゼット、TV、エアコン、白物家電の貸し賃も含む。借りる人はこれらの物を自分で買う必要はないわけだが、逆に自分の好みの物を使うことはできないことになる。部屋のオーナー(またはその代理人)と会って、正式に契約を交わすと、その日のうちに家賃3+1か月分(1か月分は保証金)を振り込むか、或いはキャッシュでオーナーに渡さなければならない。その後、家賃は毎月支払うのではなく、年4回3か月分ずつ払うことになる。それから、貸し手と借り手が折半して家賃の30%に当たる額を仲介した不動産屋にコミッションとして支払わなければならないということがある。また、日本人向けの情報誌の広告に出ている物件は現在の平均的な相場よりも高めである感じがした。

*1:中国のほかの都市でも同じなのかどうかはわからない。