石剣峰「明年元旦、陝西南路季風還在嗎?」『東方早報』2008年9月17日
地下鉄1号線の陝西南路駅構内にある「季風書園」*1は既に開店して10年になる。しかし、店の敷地の賃貸契約期限は今年の大晦日まで。敷地の地権者である「上海申通地鉄公司」は季風書園に契約を継続する「優先権」があるとしている。問題はこの10年の間に上海の不動産価格が大幅に上昇していることで、現在季風書園と上海申通地鉄公司は家賃についての交渉を行っているが、家賃の折り合いがつかない場合は陝西南路店の閉店もありうる。なお、最近、上海では家賃の高騰による中心部における書店の経営困難が報じられている。
季風書園、特に陝西南路店は人文書を中心とした品揃えの〈知識人のための書店〉として、既に上海の「文化地標」のひとつになっている。また、記事では華東師範大学出版社などの学術系の出版社が季風書園支援に乗り出す動き、ネット上での「一起来捍衛陝西南路季風書店」活動についても言及されている。