暦の問題

http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090211/p1に、


uchya_x 2009/02/12 21:41
まともな暦法もまだ入ってきてないころの話をベースにしたうえ、それをグレゴリオ暦で制定してるという、なんかかなり無理矢理な印象があります(^^; −>建国記念日
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090211/p1#c1234442518
というコメント。
中国では各種の節句は農暦で行われている。「グレゴリオ暦」によってコスモロジカルな意味が消失してしまったのは例えば新嘗祭*1だろう。農暦であれば冬至付近の日付になる。つまり、宇宙のエネルギーが極小化してケガレ(気枯れ)に充ちた時間に新米のエネルギー(気)を導入して宇宙を更新するという意味を有していたわけだ。「建国記念日」(紀元節)は旧正月の抑圧と(同時に)その利用ということが絡んでいるのだろう。
もし本居宣長が生きていたら、漢意! として「建国記念日」には反対していただろうと語ったのは西郷信綱先生*2(『古事記の世界』)だったか。
古事記の世界 (岩波新書 青版 E-23) (岩波新書 青版 654)

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ところで、「演技」ではなくて「演義*3

*1:これが戦後「勤労感謝の日」というアレな名前になったのは日本政府内部に巣食う左翼の陰謀? せめて、〈お米に感謝する日〉にすべきだ。

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050820

*3:http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090216/p1