柄谷ファッション1990

買った金井美恵子先生の『本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ PART II』*1を捲っていたら、

蓮實重彦から電話があり、文芸批評家のあのなんとも言えないみっともない「ファッション」はどうにかならないものか、と言うので、つい先日、新宿で柄谷を見たと言うと、あれがまた訳のわからない物を着てたでしょ、と鋭い指摘が返ってきたので、そうそう、反吐色と紫色のアクリルの編み込みセーターなんか着てるのよね、型の崩れたツィードのジャケットを上に着てたでしょ、とフェミニンな悪口を言いあう。(「風邪のなかの読書」*2、p.33)
という一節を見つける。
ところで、新宿で柄谷行人に鰻をおごってもらったことを書いていた人がいた*3