- 作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸,畔柳和代
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 文庫
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http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080923/1222197918へのコメントありがとうございました。オースターは『偶然の音楽』という小説も出していますね。
さて、引用したポール・オースターの発言(の少なくとも一部)は社会科学批判としても読めるだろう。「本の読みすぎじゃないか」。ここでいう本は小説ではなくて、社会学や経済学や経営学の本であってもおかしくない。「いわゆる現実的(realistic)な小説の約束事にどっぷり浸ってきたせいで、現実感覚が歪んでいるんじゃないかな」――これはいわゆる実証的な社会科学の「約束事にどっぷり浸ってきたせいで、現実感覚が歪んでいるんじゃないかな」と書き換えることも可能だろう。かつてシュッツがお人形さん(homunculus)と呼び、ガーフィンケルが馬鹿(judgmental dope)と呼んだような事態。
Collected Papers I. The Problem of Social Reality (Phaenomenologica)
- 作者: A. Schutz,M.A. Natanson,H.L. van Breda
- 出版社/メーカー: Springer
- 発売日: 1974/01/31
- メディア: ハードカバー
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- 作者: Harold Garfinkel
- 出版社/メーカー: Pearson College Div
- 発売日: 1967/06/01
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The Precarious Vision: A Sociologist Looks at Social Fictions and Christian Faith
- 作者: Peter L. Berger
- 出版社/メーカー: Praeger Pub Text
- 発売日: 1976/05/12
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