http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080628/1214682906へのコメントにて、
このエピソードは知りませんでした。ケージの反応はどうだったのでしょうか。寧ろ、「虫」とか風その他のノイズを呼び込むために、ケージはあの曲を作曲(?)したという解釈も成立するわけで。また、「集中的聴取」との関係で面白いのは、エリック・サティの「家具の音楽」が初演されたときに、「集中的聴取」をしようとした客にサティが苛立って、怒鳴ってしまったということですね。まあ、演奏時間が12時間以上ある「ヴェクサシオン」なんかは生理学的に「集中的聴取」が不可能であるわけですが。
osaan 2008/06/29 16:00
静寂と言えばジョン・ケージの4′33″ですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=hUJagb7hL0E
最近はオーケストラに編曲されたりしてるようですがw
少しうろ覚えの知識で申し訳ないのですが,
この4′33″が屋外で「演奏」されたとき、たまたま舞台に虫が入り込んで鳴出したので,
係員がつぶしてしまった,という事件があったと耳にしました。
是非はともあれ,少し考えさせられることだな,と思いました。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080628/1214682906#c1214722818
さて、「(狭い意味での)「クラシック」というのは厳密に音楽/非音楽の区別をし、後者の排除を徹底しようとする傾向にある」と書いたのだが、実は故鈴木氏が去年
と書いたときに、かなりの違和感を持った。イエスやエマーソン・レイク&パーマーに対する評価はさて措く。ピンク・フロイドというのは、数あるプログレのバンドの中でも、いや数あるロック・バンドの中でも最も「クラシック」から遠いスタンスを取ったバンドであるといえる。「音楽/非音楽の区別」ということに関して。というか、「音楽/非音楽の区別」について無自覚であるなら、パンクといえども、「クラシック」の掌の上にいまだ載っているともいえる。ピンク・フロイドがオーケストラと共演したAtom Heart Motherにおいて、オーケストラの音とオートバイの音は完全に等価である。ピンク・フロイドはおそらくロック界でミュージック・コンクレートというのを最も深刻に受け止めたバンドで、実際全く楽器を使わないアルバムも計画されていた。
オレがはじめて聴いた「プログレ」のレコードはおそらくYESの「こわれもの」だが、「クラシックを作曲・演奏するための正統的な教育を受けていないひとが『クラシックもどき』を作ろうとすると、ここまでみじめな代物になるのか」という白けた感想しか抱けず、冒頭の数分でテープかCDの停止ボタンを押した。ピンク・フロイドやEL&Pにも同じ感想を持ったはずである。とりわけEL&Pのキース・エマーソンがブラームス「第四交響曲」の第三楽章を多重録音したテープを聴いたときは、あまりにも下手糞すぎて失笑した。
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20070806#p1
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