PWU等々

『毎日』の記事なり;


学位商法>熊大教授が米国の非公認大学「博士号」を公表

8月30日9時1分配信 毎日新聞
 熊本大学教育学部の教授が、公的機関から学位として認められていない米国の非公認大学の「博士号(文学)」を、自らの最終学歴・学位として公表していたことが分かった。非公認大学の学位の多くは、数十万〜百数十万円を支払うだけで簡単に取得できる「学位商法」として米国などで問題になっている。文部科学省は、海外の非公認大学で取得した学位で採用や昇進を認められた大学教員がいないか、全国1206大学を対象にした実態調査を進めている。
 関係者によると、この熊大教授は、大学の教育水準を評価・保証する全米高等教育機関基準認定協議会(CHEA)が、大学として認定していない、米パシフィック・ウエスタン大学(PWU)から学位を取得。独立行政法人科学技術振興機構の研究者情報サイトには、PWU大学院の博士号を95年に取得と登録し、福祉教育に関する著書(02年)にも経歴欄に博士号を指す「Ph・D」と記載した。教授は佛教大などを経て99年に熊大に移籍したが、現在の同大サイトの研究者情報には「文学修士」のみ記載がある。
 取材に対して教授は、同大学広報室を通じ「論文提出などの審査を受けて、学位を受けた。当時は非認定の大学という認識は全くなかった。熊大採用時の履歴には記載していなかった」と回答した。
 文科省は国内の大学教員の一部が、国際的に無意味な学位を最終学歴に掲げていることを問題視。国内の全大学に、米国などの公的な認定リストに掲載がない機関が授与した学位名称の有無▽採用・昇進審査の判断材料にしたか――などについて回答を求めている。文科省は、こうしたやり方が横行すれば「大学教育の質の維持が危ぶまれ、国際的な信用低下につながる」として、今秋にも調査結果を公表する。【石田宗久】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000017-mai-soci

所謂diploma mill問題については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061012/1160673666も参照されたい。
本人の言い分として、「論文提出などの審査を受けて」云々というのがある。この際、その「論文」を公刊して、それがPh. Dに値するかどうかを広く江湖に問うてみたら如何か。というか、米国のまともなPh. Dのディサーテーションは公開されており、そのコピーを紀伊國屋などを通して買うこともできる。PWUの場合はどうなのか。
ところで、PWUの博士号を持っている人として、映画評論家&警察評論家の水野晴郎先生、「次世紀ファーム研究所」の堀洋八郎、「法の華三法行」の福永法源がいることは知っているが、あの考古学&埃及研究の吉村作治先生もそうだったんだ!*1。また、http://eritokyo.jp/independent/nikkangendai-col064.htmlによると、機関は違うが、あのドクター中松三遊亭楽太郎もdiploma millの博士様であるらしい。楽太郎師匠はいったい何学の博士なんだ?
ところで、米国ではdiploma millを野放しにしている州がある一方で、その学位を就職活動等に使用すれば詐欺罪が適用される州もある。