キ、キ、気

三谷さん曰く、


昔はインキといっていたが、いまはインクという。じゃあいずれはストライキもストライクとなり、ブレーキもブレークとなり、ステーキもステークとなり、ステッキもスティックとなり、ヨードチンキもヨードチンクになるのだろうか(チンキはtinctureの略)。ほかになんかあるかな。
http://d.hatena.ne.jp/takemita/20070524/p2
「インキ」については、太平洋戦争中、敵性言語たる英語が禁止された時代、大日本インキという会社が「インキ」は英語ではないと突っぱね、印気という漢字表記をしたという話を聞いたことがあるが、真偽の程は分からず。
「ク」が「キ」になるものとして、ほかにはTexas、Mexico、textがあるか。
墨西哥については、そもそも西班牙語読みでメヒコというべきだろう。そういえば、西班牙本国も何故か日本ではエスパーニャとはあまり言わない。勿論、あのタンゴの国はアルヘンティナだ。
テキスト/テクストは、(私個人としては)前者は教則本とか教科書、後者は書かれたもの一般という意味で使い分けているつもりだが、これがどれだけ一般的なのかはわからない。
Texasについては、故淀川長治先生がヴィム・ヴェンダースの映画Paris, Texasの邦題『パリ、テキサス』について、原題のis/asという韻が失われると批判されていたことを想い出した。ただ、Paris, Texasは「パリ、テキ」と略称されることもあったが、この場合、一応韻は踏んでいることになる。
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あと、(私にとって)由来不明の片仮名言葉はマルキストマルクス主義者)。マルクシスト或いはマークシストだろう。「キ」への変化を勘案すれば、マルキシスト。数としては少ないが、マルキズムという言い方を見ることもある。そういえば、英語ではeroticismとerotismというのがあるが、それからの類推に基づく誤用なのかしらと無根拠にいってみる。