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『Jタウンネット』の記事;


英語で「千葉(チバ)」はヤバい意味!? 下手に使うと大変なことに...

2016年3月24日 17時0分

Jタウンネット


聖書によると、バベルの塔の一件で、人類の言語は多数の種類に分裂したという。その時の神の悪戯なのか、ある地域では普通の言葉が、ほかの地域ではとんでもない意味を持っている場合がある。日本語の「千葉」も同様の状況にあり、英語圏、特にアメリカではとある意味を持つ言葉として認識されている。2016年3月時点では、ある意味タイムリーな言葉だ。

チバと2回繰り返すと......

なんと、チバという音は海外ではマリファナとヘロインを意味する単語にそっくりなのだという。もともとスペイン語に雌ヤギを意味する「chiva」という言葉があり、「estar como una chiva」(おかしくなる)という熟語でも使われていた。そこから薬物を意味するようになり、英語にも輸入されたようだ。

英語圏スラングを扱うUrban Dictionaryなどのサイトによると、チバはアメリカの東海岸ではマリファナ、西海岸と一部の中西部ではヘロインを意味するとある。本来の綴りは「chiva」だが、「cheeba」、「chiba」、「cheba」など、チバに近い言葉は多数ある。スラングゆえに地域性が強く、意味が一定しないが、どれもマリファナやヘロインを意味している。

更に、「chiba chiba」と2回繰り返すと「コロンビア産の強力なマリファナ」となり、「千葉県千葉市出身」という自己紹介の言葉がとんでもない意味に変わってしまう。

また、同サイトには、「チバを手に入れたぞ!」「そう、俺はチバを吸ってるよ、こいつは脳に良いんだ」など、日本人からの視点だとシュールな例文も多数寄せられている。

チバ=マリファナ/ヘロインという認識が海外にあるということを念頭に置くと、千葉にありながらも「東京」の名を冠するテーマパークにも納得がいってしまう。

......バベルの塔の時の神様はかなり雑だったのではないだろうか?
http://news.livedoor.com/article/detail/11333007/

西班牙語も(日本語と同じく)bとvの区別がないのだった。だから、村上陽一郎氏が昔言っていたように「教養がある人は「セルヴァンテス」などと書かない」のだった*1。上で謂う千葉スラングも米国における西班牙系というかヒスパニック文化の回帰の現れであるといえるだろう。
それはさておき、国際的に「千葉」がブレイクしたのは(以前にも書いたけれど*2ウィリアム・ギブソンの『ニューロマンサー』以来なのでは? サイバーパンクな魔都、最先端のバイオテクノロジーとコンピュータ・サイエンスの無法地帯というイメージと現実の千葉とのギャップに悩んじゃったという人もいるのでは? それまで日本にも行ったことがなかったギブソンが何故「千葉」を舞台にしたのか。たしか、彼が外国人に英語を教えていた時、生徒に郷土自慢とともに自己紹介をするように求めたけど、千葉出身の生徒は郷土自慢のネタがなくて困っていて、逆にそれが印象に残ったからだというようなことを述べていたような気もするのだが、出典が思い出せない。『ニューロマンサー』 に関する、


松岡正剛*3ウィリアム・ギブスン ニューロマンサーhttp://1000ya.isis.ne.jp/0062.html
「「人間」の終わり その1 ウィリアム・ギブスンニューロマンサー』」http://d.hatena.ne.jp/hyakkenn09/20160103/1451808245


といった文章にも〈何故千葉なのか〉問題への言及はないのだった。

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ところで、「チバガイギー」という瑞西系の製薬会社があるじゃないですか*4。子どもの頃は千葉ガイギーだと思っていた。