SUBS @育音堂

21日夜、ライヴ・ハウス「育音堂」*1で、北京のパンク・バンドSUBS*2のライヴを観る。
「育音堂」は地下鉄1号線の曹宝路駅と3号線の龍曹路駅のちょうど中間にある。とはいっても、表通りからはさらに小径を500m以上歩かなければならない。古い倉庫の一室。広さは学校の教室よりちょっと広いくらいか。如何にも場末でアングラという雰囲気。
夜の8時半頃からライヴは開始され、先ずはSKO*3という北京のバンドが前座として登場。スタイルとしては、メロコアというのが妥当なのだろうか。1時間くらい演奏して、休憩(というか、前座バンドの後片付け+セッティング)を挟んで、SUBSが登場。SUBSはパンクといってもEMOにカテゴライズされるという。正直言って、1990年代以降にジャンルの細分化という仕方で進行した最近のパンクの展開にはついていけないというところもあるのだが、SUBSにはやられました。女性ヴォーカリストの抗猫の歌い方はスクリーミングをメインとするものだが、ほかの誰に喩えていいのか(少なくとも私には)わからない。ライヴが終わったのは11時すぎ。
また、会場でSUBSのアルバムDown(2006年5月リリース)を買う。曲目は、


Down
So Fine Emo
We Won’t Have To Wait Someday
Brother

The Man
Burning
歌詞は全て英語。デザインはヴォーカリストの抗猫。
SUBSは、『音楽時空』(Rolling Stone中国版)1月号の表紙を飾っており、同号には和小宇「選択ni的生活 SUBS楽隊小記」(pp.26-30)という詳しい記事が掲載されている。それによると、蘭州に生まれた抗猫の両親は大学教授で、幼いときから保守的な両親に反抗していた。学校でも、学業成績は優秀だったが、教師の管理教育に反抗し、「逃課」を繰り返していた。1997年に武漢大学に入学して、コミュニケーションも上手くいかず「孤独」な日々を送っていたが、偶々買った海賊版ニルヴァーナのカセットを聴いて、人生が一変するほどの衝撃を受けたという。
因みに、バンドのblogはhttp://www.blogcn.com/user32/subs/index.html