鈴木ヒロミツと高松英郎

鈴木ヒロミツさん死去。享年60歳。
夕刊フジ』の記事なり;


鈴木ヒロミツさん急死、60歳…GS出身、マルチに活躍

3月14日17時2分配信 夕刊フジ


 ロックバンド「モップス」でデビューし、近年は脇役としてドラマでも活躍していた俳優の鈴木ヒロミツ(すずき・ひろみつ、本名・弘満=ひろみつ)さんが14日午前10時2分、肝細胞がんのため東京都千代田区の病院で死去した。60歳だった。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 鈴木さんは1967年、グループサウンズ全盛の時代に「モップス」を結成。阿久悠さん作詞の「朝まで待てない」でデビューした。その後、「たどりついたらいつも雨ふり」「気楽にいこう」が大ヒットした。74年のグループ解散後は俳優に転身。

 「ロング・ラン」「飛ぶ夢をしばらく見ない」といった映画に出演したほか、「夜明けの刑事」といったテレビドラマや映画などの脇役として活躍した。また、NHKの歌番組「レッツゴーヤング」の司会、「ためしてガッテン」にも出演するなど、マルチな才能を発揮していた。

 アメリカに長期滞在し、日本料理店を出すなど芸能界屈指のアメリカ通としても知られた。最近では静岡県伊豆市茶店「一石庵」でGS時代のアーティストとコンサートをするなど活発な活動を続けていた。

 同店店主の原京(けい)さんは「マネジャーを通じて訃(ふ)報(ほう)を知った。昨年7月のコンサートは元気だったので大変ショック。ずっと出演してもらっていたが、今年1月のコンサートは『忙しくて行けない』とマネジャーを通じて連絡があった。病気だとは知らなかった」と驚いた様子で話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070314-00000000-ykf-ent

私が意識的に音楽を聴き始めた頃、既に「モップス」は解散しており、だから鈴木ヒロミツのイメージというのは、主に上の記事でも言及されている『夜明けの刑事』*1と『レッツゴーヤング』によって形成されたものだ。『レッツゴーヤング』というのは今思うと題名それ自体が恥ずかしいが、鈴木ヒロミツも時たま「司会」としてではなくロック・シンガーとして歌うこともあったのだが、その歌い方はとてもかっこよく、ほかに出演しているアイドルたちとは格が違うんじゃないかと思ったことがあった。最近の動向については全然知らなかったので、突然の訃報によって、1970年代の記憶が甦ったわけだ。
それから、上の記事に付せられていた顔写真が気になった。彼は所謂デブのキャラクターで売っていた筈。あの痩せた顔は病気のせいなのだろうか。
また、俳優の高松英郎さんも亡くなったという。『デイリースポーツ』の記事に曰く、

高松英郎さん急死

 渋い脇役や頑固な父親役などで知られる俳優・高松英郎(たかまつ・ひでお、本名武市哲郎=たけいち・てつお)さんが26日午前6時ごろ、心筋梗塞(こうそく)のため神奈川県内の自宅で死去した。77歳。高知県出身。高松さんは亡くなる前日の25日まで元気にテレビの2時間ドラマのロケに参加しており、突然の死だった。通夜・告別式は親族のみで密葬の形で営まれる。

 まさに急死だった。所属事務所によると、高松さんは26日早朝、自宅内で倒れているところを夫人が発見。すぐに救急車を呼んだが、救急車が駆けつけた時にはすでに呼吸が停止していたという。高松さんはこれまで心臓の不調を訴えたことはなく、特に持病もなかったという。

 高松さんは22日から25日まで、テレビ東京・大阪系のドラマ「猪熊夫婦の駐在日誌4」の茨城県鹿嶋でのロケに参加。定年退職した元駐在員で、事件のカギを知っている重要な役柄を演じていた。

 ロケでも普段と全く変わらない様子で、今回のロケでの出番シーンは25日で終えたため、一度、神奈川県の自宅に戻っていたという。テレビ東京では高松さんの代役については「急なことで対応を検討中」としている。

 高松さんは、1951年、大映にニューフェースとして入社。長く悪役が続いたが、映画「黒の試走車」(62年)で自動車会社の部長を好演した。

 テレビに活動の場を移してからは、国民的な人気を誇った69年からのドラマ「柔道一直線」で、主人公を厳しく鍛える柔道の師匠を演じ、人気を集めた。その後も、NHK連続テレビ小説雲のじゅうたん」や、大河ドラマ八代将軍吉宗」などに出演。現代劇、時代劇を問わず、渋みのある男っぽい脇役として存在感を示した。

 88年に米アカデミー賞の作品賞などを受賞した「ラストエンペラー」には軍人役で出演した。
http://www.daily.co.jp/gossip/2007/02/27/0000254166.shtml

高松さんの映画俳優としての代表作はやはり『黒の試走車』ということになるのだろう*2。しかし、これは観ていない。だからどうしても、TVドラマの『柔道一直線』と『雲のじゅうたん』ということになる。また、NHKのドラマ『天下御免』(山口崇が平賀源内役で主演。また、山田隆夫が子役で出ていた。あと、記憶に残る出演者としては、林隆三坂本九杉田玄白)、津坂匡章*3鼠小僧次郎吉)、仲谷昇田沼意次)、それから中野良子太地喜和子)に出ていたように思うのだが、記憶が定かではない。