「暴走族が高齢化」?

『朝日』の記事なり;


暴走族が高齢化 過半数成人、30代後半も 警察庁調査
2007年02月01日15時38分

 警察庁が1日に発表した06年の全国の暴走族の実態調査で、20歳以上の成人が初めて構成員の過半数を占めたことが分かった。同庁によると、少年が暴走族への興味を失いつつある中で、いつまでも暴走から「卒業」できない大人の姿が浮かぶという。

 調査結果によると、06年に確認された暴走族は847グループの1万3677人。このうち成人は6992人で、全体に占める成人の割合は51.1%。現在の統計方法になった99年の成人比率は29.1%で、割合は7年間で大幅に増えた。

 暴走族の年齢が上がった理由について、同庁は「18歳(20歳)で引退」というしきたりが薄れた▽グループは抜けても暴走行為自体はやめない、という傾向があると分析。06年には30代後半の構成員を17人も確認した。

 06年のグループ数や構成員数は、99年以降では最少だ。だが、両年を比較すると、少年の構成員が1万9620人から6530人と、ほぼ3分の1に激減したのに対し、成人は8337人から約2割減っただけだ。

 同庁は「最近の少年がしきたりを疎んじて暴走族を敬遠する一方で、いつまでも仲間内でしか騒げない幼い大人が増えたのでは」と推測する。
http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY200702010264.html

数日前だったか、どっかのblogでemperorの語源が軍事司令官であるというような話を読んだのだが、私たちの世代にとって、emperorといえば、何よりもGod Speed You Black Emperorであり、目黒エンペラーである。前者は怖れていたし、後者は憧れていた。
若い衆が「暴走族」に入りたがらないというのはもう10年以上前から言われてきたのではないだろうか。やくざの三下のなり手がいなくて苦労していると伝えられたのもそれとほぼ同時くらいか。それは右側の方々が常々指摘されている若者における〈規範意識〉の弱体化の効果かも知れない。暴走族とかやくざでは俗世間よりも厳しい規律が要求されるからだ。以前、暴走族が衰退したのは警察の弾圧によるよりも集会に時間厳守で集合することが難しくなったからだという話を伺ったことがあるけれど、それが事実なのかどうかは知らない。それはともかくとして、左翼もとっくに衰退し、暴走族もやくざも衰退しているとなれば、日本社会では(若者宿的な)オルタナティヴな社会化のエイジェンシーが少なくなって、ますます家族とか学校に社会化のエイジェンシーとしての重圧がかけられるということになるのだろうか。
でも「高齢化」というなら、せめて平均年齢くらいは言及して欲しい。「いつまでも仲間内でしか騒げない幼い大人が増えたのでは」という警察庁の「分析」に突っ込めば、騒ぐというのはそもそも「仲間内」でするものでしょう。「仲間内」を超えて騒ぐというと、暴動とか革命になってしまいますけど、それでいいんですか。また、「グループは抜けても暴走行為自体はやめない」ということだけど、そもそも「暴走族」の定義って何なのか。