『水滸伝』そして「昭和ブルース」

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060919/1158686994で、


中学生の頃、『水滸伝』がドラマ化された。中村敦夫参議院議員が豹子頭林冲を演じていたのだ。その主題歌がロック調で、何故か記憶に焼き付いており、今でもメロディをハミングできる程なのだが、題名もアーティストも覚えていない。ヴォーカルは男性で、歌詞は日本語。この場を借りて、ご教示を乞いたい。
と書いたら、ムライさんが情報を寄せて下さいました*1。歌詞を読むなり、歌い出してしまいましたよ。作詞の水木かおるは西田佐知子の「アカシヤの雨がやむとき」の作詞者か。また、歌っている「ピート・マック・J」は『ルパン三世』のテーマとかも歌っている人のようだ。作曲の佐藤勝は戦後日本映画音楽を代表する作曲家。また、「昭和ブルース」の作曲者でもある。「昭和ブルース」は勿論、TVドラマ『非情のライセンス』の主題歌で、天知茂ご本人が歌っていたものだが*2、オリジナルは映画『若者は行く』の主題歌で、「ブルーベル・シンガーズ」が歌っていたもの。「昭和ブルース」が出てくると、もう1曲「昭和枯れすゝき」ということになるが*3、どれも徹底的なニヒリズムを通過している凄みがある。今気付いたのだけれど、『非情のライセンス』と『若者は行く』、共通するのは「昭和ブルース」のほかに、ヒロシマの原爆であった。深作欣二の『仁義なき戦い』の物語の原点も原爆であった。