神慈秀明会

『朝日』の記事なり;


宗教法人「神慈秀明会」、会長ら16億円申告漏れ
2006年04月19日09時13分

 約35万人の信者をもつとされる宗教法人「神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)」(本部・滋賀県甲賀市)の設立者の遺産をめぐり、同会と小山弘子会長(65)ら親族が大阪国税局の税務調査を受け、相続税など計約16億円の申告漏れを指摘されていたことが18日、わかった。総額50億円相当の遺産を相続したが、古美術品約800点を同会に寄贈したように装うなどしていたという。国税局は意図的な隠蔽(いんぺい)にあたると認定、追徴税額は重加算税などを含めて計約10億円にのぼるとみられる。小山会長らは修正申告に応じている。


 関係者によると、03年11月に死去した故美秀子(みほこ)会主の長女の小山会長や、次男で信徒代表の英二氏(68)ら親族6人は、不動産や預金、古美術品などの遺産を相続し、債務などを控除した課税価格で約31億1200万円を申告した。

 同国税局が調査したところ、会主の所有していた古美術品のうち、同会関連の財団法人「秀明文化財団」が運営する「MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)」(同県甲賀市)に所蔵されていた約700点(10億円相当)については、同会に寄贈されたように処理されていた。

 財産の寄贈先が宗教法人の場合は非課税となるが、これらの古美術品については非課税措置を受けるために必要な書類が税務当局に提出されておらず、同国税局は寄贈は仮装だったと判断した。

 また、会主が生前に贈与したように装って京都国立博物館京都市東山区)に寄託していた茶道具や掛け軸など約40点(4億5000万円相当)と、教団の施設に隠されていた約80点の古美術品(1億円相当)も申告されていなかった。

 これらの美術品の大半は小山会長の相続財産と認定された。

 このほか、英二氏は同会発注の施設工事に絡んで請負業者から得た謝礼金計1億円を自分が代表を務める赤字会社が受け取ったことにし、個人の所得申告から除外していたという。

 兵庫県内の同会名義の不動産を小山会長らが独占使用していたことについて、同国税局は「家賃が著しく低額で、同会長らへの給与にあたる」と認定。源泉所得税の徴収漏れを指摘した。

 〈小山会長の代理人の話〉 会主は生前、自宅以外にある美術品について「会に寄付した」と言っており、遺産との認識はなかったが、国税当局の指摘を受けて修正申告した。

 〈神慈秀明会の話〉 寄付が認められず、故人の遺志が果たせなかったのは残念。源泉所得税は指導に従って納税した。
http://www.asahi.com/national/update/0419/OSK200604180062.html

新宗教が新聞に取り上げられるのはいけないことをしたときだけというのは、たしか井上順孝さんの言葉だったか。
ところで、MIHO MUSEUMの設計はI. M. Pei*1