立春、それから清朝のお宝

 承前*1
 2月4日は立春。日本では豆まきの日。上海では特に何もなし。それは上海が農村ではないからかもしれない。
 同日の『新民晩報』に、新華社民俗学家:立春是重要歳時節日」という記事あり。「中国民俗学会副会長」烏丙安教授の話を中心とする。前に、今年は立春が2回あるということを書いたが、同記事によれば、「今年立春的“干支紀日”恰逢“甲子”。立春是一年四季之首、而“甲子”是干支組合之首、両“首”相合、也較為罕見」とのこと。
 立春ではあるが、上海は寒い。雪もちらついている。
 雪がちらつく中、上海博物館*2に行く。「故宮博物院宮廷珍宝展」である。一般的には、清朝皇帝に献上された17〜19世紀ヨーロッパのからくり時計、また乾隆帝の書斎である「三希堂」の再現が見所ということになるのだろうけど、私たちにとって特に興味深かったのは、甲冑を含む清朝の皇帝や皇后たちの装束のコレクションである。こういうのって、現代のオート・クチュールのデザイナーがシノワズリですとかいって発表しても十分通用するような気がする。さらに凄いと思ったのは、象牙を編み込んだ筵。