2019-12-21から1日間の記事一覧

犬を詠む水原紫苑(メモ)

犬たちの肖像作者:四方田 犬彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/06/26メディア: 単行本四方田犬彦*1『犬たちの肖像』から。 水原紫苑*2は「犬」に因んだ短歌を多く詠んでいるという; (前略)彼女は犬を現実の獣性から引き離し、天空に輝く星座のように…

始まりとしての「太閤検地」

藻谷浩介「日本社会の根本形成を地歴一体で描く」『毎日新聞』2019年12月15日 中野等『太閤検地』という本の書評。 「太閤検地」の意義とは―― 大名は、年貢徴収権と住民支配権は持つが農地の所有権は持たない存在に変えられてしまったのだ。貴族が在地性を持…

いちばん悪いのは?

承前*1今年6月に元農林事務次官の男が息子を刺殺した事件。裁判員裁判ということもあって、もう第一審の判決が出ている。懲役8年の求刑に対して懲役6年という判決*2。これが重いのか軽いのかはわからぬ。人を1人殺しておいて、さすがに「執行猶予」はあ…

大澤not大岡

最近の東大情報学環の騒動なのだけど、最初、何故今頃になって、昭和の終わり=平成の始まりも待たずに鬼籍に入った『野火』の作家*1が炎上しているんだ!? と不思議に思ったのだった。「大岡昇平」じゃなくて「大澤昇平」だったのね! さらに、いきなり〈バ…

『文藝別冊』

買った。 『文藝別冊 川上未映子 ことばのたましいを追い求めて』河出書房新社、2019川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)作者:出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/11/29メディア: ムック