2008-06-12から1日間の記事一覧

反知性主義?

「水伝」問題*1を含む疑似科学問題についての議論において、「反知性主義」*2という言葉を最近よく見かける。 英語でいうintellectualismは普通主知主義と訳され、その反対語はvoluntarism(主意主義)である。だから、anti-intellectualismというのはintell…

「誰でも良かった」問題(メモ)

承前*1http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610#1213114352 秋葉原の大量殺人事件についての言説は(予想されたことだが)格差社会問題、或いは〈疎外された労働〉問題に関連付けられて論じられているように思われる。特に上に挙げたエントリーで暴露され…

Libertarian/Neoliberal

一応解説しておくと、リバタリアンとは社会的・経済的の両側面において個人の生活への政府の関与を最小にとどめようとする政治的立場であり、そうした政治的立場を表明する政党としても存在する。治安維持や安全保障のための政府の役割は肯定するが、福祉国…

Urgeschichte(メモ)

柴田寿子「古典をめぐる思想史学の冒険」『未来』499、2008、pp.7-15 ここから、 そのころ私の気持ちを捉えた形象は、過去の廃墟の山を見すえる天使が現在へと強風で吹き寄せられる、ベンヤミンの「根源史Urgeschichte」イメージであり、彼にとっては受難と…