竣工記念碑実籾田土地改良事業共同施行
土地改良事業施行に至る経過
実籾田地区はその昔狭いながらも中央に浜田川の清流が流れ、それぞれの水田をうるおい、川には蜆が見られた程の田園地帯であったが、我が国の高度経済成長期を迎へて本地区周辺にも住宅地等の開発が急増し用水として利用していた河川水は日増しに汚濁されて来た。河川水の汚濁化と共に水量も増え降雨の度に溢れ稲作に被害を及ぼすようになった。これらの事態から農地を守るため耕作者一同は農業用水の確保と浜田川の整備を目標として各関係市に陳情を重ねた結果、浜田川の整備計画決定と農業用井戸を新設することが出来た。しかし本地区は農道も狭く水はけも悪く区画面積も小さく農業機械の利用も満足に出来ない土地条件のため耕作者一同は農地の諸条件を改善する土地改良事業の必要性を痛感し全員の賛同を得て千葉県農林部耕地第二課及び千葉市農政部農業土木課の指導援助により、昭和五十五年度事業として認可され、区画整理井戸及び揚水施設パイプライン工事を実施するに至った。引続いて第二期工事として昭和五十九年度水田の汎用化を図るため暗渠字排水工事を実施し、本地区の土地基盤整備は完了した。
