「団地」かも知れない



bluenote1969

私が小学2〜3年生の頃(1976年〜1977年頃)、同じ書道教室に通っていた子の中に、「福田角栄」君という、私と同年代の男の子がいました。ご両親か、あるいはお祖父様、またはお祖母様の中に、田中角栄氏のファンの方がいらしたのではないかと思いますが…。

苗字が「福田」! 今時だと、


小沢直人
岸田晋三


という感じでしょうか。
佐倉市の京成・志津駅*1の近くに「角栄団地」があります。「団地」といっても、高層の集合住宅ではなく、戸建ての分譲地。ちょっと検索したら、千葉県だけでなく、埼玉県や東京都にも「角栄団地」が存在していることがわかり、軽く驚いた*2。政治家の田中角栄とは関係がなく、「角栄建設」という会社が開発したので「角栄団地」。この「角栄」は創業者の「角田式美」*3という人名に由来するという。角田氏はバブル経済が始まった1987年に「角栄建設」の経営権を日本長期信用銀行に売却し、(「角栄団地」に瓦斯を供給するために設立された)「角栄ガス」の経営に専念した。「角栄建設」は後の長銀破綻のあおりで倒産したが、「角栄ガス」は現在でも企業として存続している*4。 角田式美は2016年に鬼籍に入っている。
この「福田角栄」も「角栄団地」に因んで命名された可能性がありますね。「角栄団地」で生れたとか、「角栄団地」で仕込まれたとか。そうすると、修辞学的操作が異なってくる。田中角栄に肖って命名された「角栄」氏の場合は隠喩、「角栄団地」に因んで命名された「角栄」氏の場合は換喩ということになります*5