時事通信(『日経』)の記事;
TBS曰く、
ベラルーシ選手、亡命希望 「投獄される」と帰国拒否
Tokyoオリパラ
2021年8月2日 5:23 (2021年8月2日 10:14更新)
国際オリンピック委員会(IOC)に支援を訴えたベラルーシのツィマノウスカヤ選手=ロイター
東京五輪陸上の女子200メートル予選に2日に出場を予定していた中、本国から帰国を命じられて拒否したベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)は日本時間1日夜、動画の声明で「国際オリンピック委員会(IOC)に支援を求める」と呼び掛けた。第三国への亡命を希望。母国で紹介されたインタビューでは「ベラルーシで投獄されるかもしれない」と訴えている。ツィマノウスカヤ選手は1日、別の選手のドーピング検査をめぐるコーチの不手際をインスタグラムで批判したことから代表を外され、選手村の荷物をまとめて帰国するよう強制されたが、羽田空港で同日夜の便への搭乗を拒否。警察などに保護を求めた。帰国せず、2日にもオーストリアなど欧州に亡命申請する意向と伝えられる。
人権団体のソーシャルメディアに掲載された動画の声明の中では「私は圧力を受けた」と主張。「同意なく(日本を)出国させられそうになった。だから、IOCがこの問題に介入することを求める」と述べた。
一方、母国のスポーツメディアのインタビューでは、コーチから「(陸上競技)連盟やスポーツ省のレベルではなく、さらに上層部の問題になっている」と告げられたと証言。面談したカウンセラーからも脅されたと訴えた。「代表から外されるのは怖くないが、自分の身を案じている。(母国は)もはや安全ではない」と強調した。
本人はロイター通信に「(5日の)女子1600メートルリレー予選に出場予定の複数の選手が必要なドーピング検査を受けていなかったことで出場資格を得られず、代わりに自分がリレーのメンバーに不本意に入れられた」と説明。こうした不手際を先にインスタグラムで公表し、本国で怒りを買ったとみられる。〔時事〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0200Y0S1A800C2000000/
ベラルーシ反政権派は選手帰国拒否で支援姿勢
【モスクワ=時事】ベラルーシ反政権派の象徴的存在であるスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は1日、東京五輪に出場している陸上女子のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手のベラルーシ帰国拒否に関し「彼女は国際的な保護を受け、五輪参加を継続する権利がある」と支援する姿勢をツイッターで表明した。
チハノフスカヤ氏は、本人が帰国を強いられたと訴えているのを受け「どんな選手もこのような強制を受けるべきではない」と強調。「ベラルーシ・オリンピック委員会による選手への侵害行為を調査することも重要だ」と書き込んだ。
ベラルーシ国外で活動する反政権派組織幹部のパベル・ラトゥシコ氏も、ツイッターに動画を投稿し、強権的なルカシェンコ大統領がツィマノウスカヤ選手の帰国を命令したと主張。反政権派組織がポーランドやオーストリアの外務省とやりとりし、国際的な保護を受けられるように支援していると説明した。
『日刊スポーツ』曰く、
亡命希望のベラルーシ選手 ポーランド政府がビザ、夫も出国
3日 5時29分
東京オリンピックに出場するために来日し亡命を希望したベラルーシの陸上選手に対し、ポーランド政府がビザを発給したことが明らかになりました。
ベラルーシの陸上代表チマノウスカヤ選手は、きのう200m走に出場する予定でしたが、SNSでコーチを批判した後、帰国を指示されたとして、保護を求めてポーランド大使館に入りました。
関係者によりますとチマノウスカヤ選手はポーランドのビザを取得したということです。支援する団体がポーランド行きの航空券を購入し、無事に飛行機に乗れるようポーランドの外交官が一緒にいるということです。
一方、チマノウスカヤ選手の夫はイギリス・スカイニュースに対し、すでにベラルーシを出て現在はウクライナにいると明らかにしました。今後、具体的な計画はないとしつつもチマノウスカヤ選手に合流するとしています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4328666.htm
彼らは英雄として母国に凱旋するのだろうか、それとも国の恥を曝したということで迫害の対象になるのだろうか。自分たちもどっかの国に亡命したら如何?
亡命ベラルーシ選手 強制帰国させようとしたコーチら2人が選手村を追放
[2021年8月6日11時19分]
陸上女子のベラルーシ代表で、チームによる強制帰国を拒否し、亡命先のポーランドへ渡ったクリスツィナ・ツィマノウスカヤ(24)について、同選手を強制帰国させようとしたベラルーシ代表チームの2人がIDカードを没収されて選手村を追放された。ロイター通信が報じた。
追放されたのはモイセビッチ・ヘッドコーチと役員のシュマク氏。IOCは「ベラルーシ・オリンピック協会所属選手の幸福のため、暫定処置として昨晩(5日夜)、シュマク氏とモイセビッチ氏のIDを失効させ、剥奪しました。この2人のコーチは選手村を離れるように求められ、すぐに退去しました。彼らには異議申し立ての機会が与えられます」などと声明を発表した。
ポーランドから人道的ビザを発給されたツィマノウスカヤは、4日午後にワルシャワに到着していた。
https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/athletics/news/202108060000270.html
時を同じくして、ウクライナのキエフの公園では、ベラルーシ亡命者グループのリーダー、Vitaly Shishov氏の遺体が発見された。遺体は(自殺を装うように)樹から首を吊られた状態で見つかったが、ウクライナの警察当局は殺害された可能性が高いと判断している;
“Vitaly Shishov: Head of Belarus exiles group found dead in Ukraine” https://www.bbc.com/news/world-europe-58065313
See also
“Belarus Olympian given Polish visa after refusing 'forced' flight home” https://www.bbc.com/news/world-europe-58052144
“Belarus sprinter Krystina Timanovskaya arrives in Poland” https://www.bbc.com/news/world-europe-58081254
“Belarus: IOC expels two coaches over Krystina Timanovskaya case” https://www.bbc.com/news/world-europe-58095558