清水丈夫

東京新聞』の記事;


中核派トップが会見 渋谷暴動「必要な闘争だった」 半世紀ぶり表舞台、警察は活発化を警戒
2021年1月27日 21時33分


 約半世紀にわたる潜伏生活から昨年9月に姿を現した過激派「中核派」最高指導者の清水丈夫議長(83)が27日、東京都内で会見した。公の場で活動する方針に転じた理由を「資本主義をぶっ倒すために闘わなければならない。全労働者階級人民に訴えようと思った」と述べた。警察は活動の活発化を警戒する。
 中核派は1963年、「革マル派」と分裂して発足し、安保闘争や成田空港反対運動を展開。多くのテロ、ゲリラを実行し、71年に警察官が殺害された「渋谷暴動事件」を起こした。清水氏は会見で、渋谷暴動事件を「安保・沖縄闘争の発展の中でどうしても必要な闘争だった」と振り返り、人命が失われたことは「階級闘争だから仕方ない」と述べた。
 清水氏は69年に潜伏生活を開始。75年に本多延嘉書記長が革マル派に殺害された後、指導的立場になったとされ、97年に議長に選ばれた。昨年9月、都内の中核派の集会に登場。近年の指導方針は誤りだったと自己批判し、今後は公然活動に取り組むと発言した*1。27日の会見で潜伏中の詳細は明かさなかったが、「非常に多くの人の援助があった」と語った。
 清水氏が表舞台へ登場した理由を警察は「組織の引き締め」とみる。近年、執行部と地方組織の意見対立が明らかになっていた。警察庁によると、中核派の勢力は現在、全国で約4700人。2017年に動画投稿サイト「ユーチューブ」にチャンネルを開設するなど若者の取り込みを図っており、警察は「引き続き警戒を続ける」とする。
 中核派元幹部の60代の男性は「過去の私も批判されるべきだが、組織として何をしたか語らなければならないのに、耳障りのいいことだけを言っている。解党と検証なくして前進はない」と会見を批判した。(佐藤大
https://www.tokyo-np.co.jp/article/82518

中核派というのはこれまでにいいことも悪いことも*2も沢山やってきた筈だが、所謂「渋谷暴動」というのは、第三者的或いは歴史的に見て、最重要のことだったのだろうかという疑問を感じた。
清水氏については、近藤節夫氏の以下の文章が興味深い*3



「元全学連書記長・清水丈夫さんの思い出」http://www.mr-kondoh.com/?p=7731
「「清水丈夫選集」第5巻を漸く入手」http://www.mr-kondoh.com/?p=7613

*1:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/09/17/142656

*2:勿論、良し悪しの判断は立場によって異なるだろう。

*3:Via https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E4%B8%88%E5%A4%AB